研究課題
基盤研究(B)
がんゲノム医療は、「第3期がん対策推進基本計画」の中心施策であるが、多くの医療従事者は、患者や家族に対して、どのように対応すればよいのか経験が不十分である。そこで、遺伝性腫瘍への偏見や苦手意識を持つことなく、がんゲノム医療に携わることができる人材育成を行うために、がん看護専門看護師を対象としたがんゲノム医療における看護師の役割に関する教育プログラムを開発し、介入効果をクロスオーバーランダム化比較試験(RCT)にて検証する。
目的は、がんゲノム医療において役割を担うことを期待されているがん看護専門看護師に、e-learningと集合教育の組み合わせの教育プログラム案に取り組んでもらい、プログラム内容や運用方法に関して意見を収集し、改善点を見出すことである。研究協力者は17名で、WEB型交流ディスカッションの参加は14名であった。看護師経験年数が長く、がんゲノム医療や遺伝性腫瘍の患者や家族への看護に関与しているものが多かった。e-learningの取り組みやすさと、集合教育との組み合わせによって学びが促進されたと評価は高かった。今後収集した意見からプログラムを改善し、全国のがん看護専門看護師に提供していく予定である。
e-learning動画は、計8本を作成した。視聴時間は平均264分(約11日分、範囲:100~1068時間)、総視聴プログラム数は平均34本(範囲:9~128)であった。短期間での視聴時間の長さは、がん看護専門看護師の学習ニーズの高さを示している。改善に対する意見をもとに教育プログラム案を修正し、全国のがん看護専門看護師に提供できれば、がんゲノム医療を受ける患者や家族および遺伝性腫瘍の可能性が疑われる患者や家族に対するケアの質向上につながると期待できる。
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