研究課題/領域番号 |
20H03988
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
若林 律子 順天堂大学, 大学院医療看護学研究科, 教授 (20609359)
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研究分担者 |
桂 秀樹 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (20277213)
永長 知孝 関東学院大学, 理工学部, 准教授 (30324544)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
15,860千円 (直接経費: 12,200千円、間接経費: 3,660千円)
2022年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2021年度: 10,660千円 (直接経費: 8,200千円、間接経費: 2,460千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | セルフマネジメント / 慢性閉塞性肺疾患 / アプリケーション開発 / 増悪予防 / セルフモニタリング / アプリケーション / 増悪 |
研究開始時の研究の概要 |
慢性閉塞性肺疾患は喫煙を主な原因とする疾患であり、重症になると息切れによりADLやQOLの低下をきたす。また、急激な悪化(増悪)による緊急受診や入院の医療費が大きな問題となっている。増悪を回避するために患者自身が増悪を早期発見・対応できるセルフマネジメント教育が有効であることが報告されており、研究代表者らはセルフマネジメント教育プログラム「COPDライフ」を作成した。しかし、増悪の早期対処やセルフマネジメントの継続においては、患者の個別性が大きく影響することが明らかとなった。本研究では、個別に対応できる増悪の早期対処やセルフマネジメント継続に対応するアプリケーションの作成、検証を行う。
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研究成果の概要 |
本研究は、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の増悪予防、セルフマネジメント継続のためのアプリケーション(APP)開発、検証を目的として実施した。 COPD患者に対し、セルフマネジメントの状況に関するアンケート調査、カルテ調査を行い、COPDの増悪発見、セルフマネジメントに必要なAPP項目の抽出を行った。アンケート調査では、自己の病気に関する管理方法のニーズが高いため、これまでに研究代表者らが作成した「COPDライフ」をAPPに搭載し、eCOPDAPPを作成した。また、患者からのデータを管理する医療者用のAPPの作成を行った。さらに、実際にAPPを稼働し、ユーザビリティーテスト、増悪発見の検証を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
COPD患者は、日々感染予防行動をとり増悪を予防していかなければならない。さらに増悪を早期に発見、対処することにより、増悪を悪化させず、早く回復することができることが報告されている。そのため、増悪時に患者が早期発見、対処できるようアクションプランを患者に渡すことが必須となっているが、アクションプランのアドヒアランスは50%以下といわれている。本研究で作成したeCOPDにより、COPD患者が増悪の早期発見、対処をできることが期待され、重症化が予防できる可能性がある。また、重症化の予防に伴い、医療費削減やQOL向上の可能性がある。さらに、医療機関などによる増悪予防管理を均衡化できる可能性がある。
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