研究課題/領域番号 |
20H03989
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
|
研究機関 | 大阪医科薬科大学 |
研究代表者 |
鈴木 久美 大阪医科薬科大学, 看護学部, 教授 (60226503)
|
研究分担者 |
林 直子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (30327978)
山内 栄子 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (20294803)
津田 泰宏 大阪医科薬科大学, 看護学部, 教授 (30411375)
藤阪 保仁 大阪医科薬科大学, 医学部, 教授 (50411369)
府川 晃子 兵庫医科大学, 看護学部, 教授 (30508578)
泊 祐子 四天王寺大学, 看護学部, 教授 (60197910)
山中 政子 天理大学, 医療学部, 教授 (80744416)
南口 陽子 大阪医科薬科大学, 看護学部, 准教授 (00316051)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
11,830千円 (直接経費: 9,100千円、間接経費: 2,730千円)
2023年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2022年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | がん啓発教育 / 青年前期 / Family-based approach / 子どもと親 / 親子 / 中学・高校の教員 / Family-based / 子ども / 親 |
研究開始時の研究の概要 |
がん医療の進展に伴いがんの病態解明が進むとともに、男性のがんは53.3%、女性は27.8%が生活習慣や感染に起因することが判明しており、がんへの適切な知識をもつことで、がんを予防・早期発見できる。しかし、日本のがん罹患者数は増加の一途をたどる一方で、がん検診受診率や喫煙率は諸外国と比べると芳しくなく、がん対策として学校や社会でのがん教育が重視されている。 そこで、本研究は中学生から大学生の青年前期の子どもや親、中学・高校教員を対象にがんに対する意識調査を実施し、その結果を基に学際的視点からFamily-based approachを応用したがん啓発教育プログラムを開発して、その有効性を評価する。
|
研究実績の概要 |
青年前期の子どもと親のためのFamily-based approachを応用したがん啓発教育プログラム開発のために2つの調査の分析及び成果をまとめた. 1.中学校・高等学校の教員のがんに対する意識とがん教育への取り組み 【目的】中学・高校教員のがんに対する意識及びがん教育への関連要因を明らかにすること.【方法】ネットによるアンケート調査.内容は,Cancer Awareness Measure(CAM)の質問項目を用いた.【結果】有効回答は779名.中学校教員が40.6%,高校が59.4%,平均年齢48歳,教員経験は平均23年であった.「リスク因子」や「警告症状」への認識は,女性,家族や親戚,友人・知人等のがん体験を有する者,がん研修受講者の方が有意に高かった。教員のがん教育への認識に影響する要因として,「リスク因子」や「警告症状」への認識があげられた. 2.中学生・高校生とその親のがんに対する意識調査 【目的】中高生と親のがんに対する意識及び親のがん検診受診行動への関連要因を明らかにすること.【方法】ネットによるアンケート調査.内容は,CAMの質問項目を用いた.【結果】中高生612名とその親612名の総計1,224名から回答が得られた.中高生は男女ともに50%,親の平均年齢47.9歳であった. 中高生の「リスク因子」「警告症状」の認識は,がん教育を受けた者,親とがんに関する会話がある者の方が有意に高かった.「受診への障壁」への認識は,女性や親とがんに関する会話がある者ほど有意に高かった.一方、中高生の親のがんに対する認識は,「リスク因子」では子どもとがんに関する会話がある者の方が有意に高かった.定期的がん検診受診行動においては,乳がん検診受診者と子どもとがんに関する会話がある者との間に有意な関連がみられたが,他の検診では有意な関連が認められなかった.今後は論文投稿の予定である.
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
中学校・高等学校教員や中高生とその親のがんに対する認識やがん教育への認識に関する分析に予想以上の時間を要したため,若干遅れ気味である.
|
今後の研究の推進方策 |
昨年度の調査の分析結果をもとに,青年前期の子ども(中高生)とその親を対象にFamily-based approachを応用したがん啓発教育プログラムの内容を検討し,プログラムを考案して実施する予定である.
|