研究課題/領域番号 |
20H03992
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(九州がんセンター臨床研究センター) |
研究代表者 |
大谷 弘行 独立行政法人国立病院機構(九州がんセンター臨床研究センター), その他部局等, 緩和治療科医師 (10600067)
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研究分担者 |
森田 達也 聖隷クリストファー大学, 看護学研究科, 臨床教授 (70513000)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
16,510千円 (直接経費: 12,700千円、間接経費: 3,810千円)
2023年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2022年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
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キーワード | 緩和ケア / 家族ケア / 終末期 / がん / 看取り / こころ残り / 終末期ケア / 家族 / 悲嘆 |
研究開始時の研究の概要 |
(研究の全体像) 家族が患者の死に備えることは患者自身の終末期の quality of life のみならず、遺族の健康も左右する。本研究では、家族が患者の死に備えることのできる介入プログラムの効果を検証する。介入内容は、死に備えるリーフレットを用いた介入である。 (具体的な目標) 1)介入は、患者の終末期の苦痛と quality of life(Good Death Inventory)を改善するか、遺族のうつを改善するか、受けた緩和ケアの質を改善するか 2)効果をもたらすメカニズムは何か、を明らかにする。
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研究実績の概要 |
家族が患者の死に備えることは患者自身の終末期のquality of lifeのみならず、遺族の健康も左右する。本研究では、家族が患者の死に備えることのできる看護介入プログラムの効果を検証する。介入内容はこころの準備を促して心残りを減らすことを目的としたリーフレットを含むケア介入である。ケア介入は、家族にとってのこころ残りが減少するかを検証する。昨年までに、介入効果を評価するためのこころ残りを定量化する尺度の開発を行うためのデータベースと、介入前のベースライン調査のデータベースを作成した。 2022年度は、予備調査をもとに開発したこころのこりを改善するためのケア介入を実際に終末期患者の家族に適用した介入と並行して、介入前調査の解析を完了させた。また、アウトカム尺度の信頼性・妥当性を解析して検証した。すなわち、介入前調査の解析で「患者といろいろなことをもっと話しておけばよかった(58.4%)」「これまでの感謝の気持ちを患者にもっと伝えておきたかった(57.2%)」「患者の思いや本音をもっと聞いておけばよかった(55.1%)」などの結果が得られ、この結果をもとに、家族が患者の死に備えることのできる介入プログラム(心残りのパンフレットを配布などのQIプロジェクト)の介入を行った。今後、主要評価項目である遺族アウトカムとして信頼性・妥当性を評価した「こころのこりに関する評価尺度」を用いて遺族調査を行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の予定通り、予備調査をもとに開発したこころのこりを改善するためのケア介入を行った。
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今後の研究の推進方策 |
今後、2022年度に行った、こころのこりを改善するためのケア介入を実際に終末期患者の家族に適用した介入過程の解析を行う。あわせて、主要評価項目である遺族アウトカムとして、昨年までに信頼性・妥当性を評価した「こころのこりに関する評価尺度」を用いて遺族調査を行う。これによって、終末期がん患者の家族のこころ残りの程度が改善したかを明らかにする。調査後に解析結果をもとに、論文報告を行う予定である。
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