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周産期における冷え症改善ナビゲーションナース育成プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20H04000
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分58070:生涯発達看護学関連
研究機関横浜市立大学

研究代表者

中村 幸代  横浜市立大学, 医学部, 教授 (10439515)

研究分担者 堀内 成子  聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 特命教授 (70157056)
星野 崇宏  慶應義塾大学, 経済学部(三田), 教授 (20390586)
大久保 菜穂子  順天堂大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (80317495)
竹内 翔子  横浜市立大学, 医学部, 講師 (00758261)
飯田 真理子  横浜市立大学, 医学部, 准教授 (90438854)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2023年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2021年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
キーワード冷え症 / 妊婦 / 尺度開発 / 周産期 / 教育プログラム
研究開始時の研究の概要

冷え症は、わが国の妊婦の約7割にみられる異常分娩のリスクファクターである。
研究代表者はこれまで、冷え症改善には、妊婦が日常生活行動を一時的に変容させるだけでなく、継続することが必須なこと、また妊婦単独での変容の継続は難しいため、専門家が導いていくことの課題を明らかにした。
現在、看護職の冷え症改善支援の実施率は36.1%と低い。
本研究では、看護職が妊婦を冷え症改善に導くための「冷え症改善ナビゲーションナース育成プログラム」を作成する。妊婦健診に関わる看護職がプログラムを実施し、プログラムを受けた妊婦が冷え症を改善し、異常分娩を回避することができるかどうかを評価し、臨床への普及を目指す。

研究実績の概要

本研究は、妊婦が日常生活行動で冷え症改善のための変容を継続するために、妊婦を冷え症改善に導くための共通支援プログラム「冷え症改善ナビゲーションナース育成プログラム」を作成することである。
上記にあたり、先行研究を冷え症ケアの関わり方の基本姿勢と位置づけ、冷え症ケアの実践を評価する尺度を開発する。これは、「冷え症ケアが分からない」という課題に対し、尺度を用いることで具体的かつ効果的なケアを可視化し実践につなげることを目指している。広義の意義としては、本尺度を活用して看護職が適切に冷え症ケアを実践することにより、異常分娩のリスクファクターである妊婦の冷え症改善につなげられる。
2022年度の主な研究実績として、以下の2つがあり、これらの研究論文を基盤として、尺度開発のための概念枠組みを明確化し、尺度開発を進めていく。
①Effects of web-based learning for nurses on their care for pregnant women with hiesho:A randomized controlled trial:この研究では、看護師に対する冷え症介入プログラム実施の有無での、知識や冷え症ケアに対する重要性の認識等の効果を評価した。分析の対象は130名であり2週間のWebベースの学習プログラムは、冷え症ケアの重要性に関する知識と認識を大幅に改善することが明らかになった。
②妊婦健診に携わる看護職のe-learningによる冷え症教育プログラム受講者の声:この研究の目的は、妊婦健診に携わる看護職のe-learningによる冷え症教育プログラム受講者の声を把握・分析することである。結果として、看護職へのe-learningによる冷え症学習ツールの長所として、<エビデンスとケアの実施>、課題として、<知識・認識の維持と継続学習>、要望として、<テキストの必要性>が示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナウイルスの感染拡大による影響に伴い、医療逼迫によって看護師の研究協力が難しくなり、ステップ1(尺度の精練化)データ収集のためのアンケート回収率が低く遅れが生じた。

今後の研究の推進方策

本年度は、「中村幸代, 竹内翔子, 大久保菜穂子, 堀内成子:看護職の冷え症妊婦に対する関わり方の基本姿勢:構成要因の探索,日本看護科学会誌,41pp527-536,2021」などの先行研究を基盤として、看護職を対象とした冷え症妊婦ケア実践尺度の信頼性・妥当性の検討を行う。
昨年度は、国内外の文献を検討して、妊婦の冷え症ケア実践の概念枠組みを構築した。そして、冷え症ケア実践の専門家5名を対象に内容妥当性と表面妥当性を確保し、倫理審査に申請して承認を得た。本年度はデータ収集、分析評価、論文公表が主な計画である。
ステップ1は尺度の精練化、ステップ2は妥当性の検討、ステップ3は信頼性の検討であり、ステップ1、ステップ2それぞれに対し、必要なサンプルサイズは84である。3つのステップの流れで尺度開発を行い、尺度を完成させる。完成した尺度は、専門の学術誌に投稿し、学会発表をする。本研究のホームページや、日本冷え症看護/助産研究会のホームページで公表する。さらに、研究のさらなる発展に向けて、今後の課題を明確にして、次の研究につなげていく。
遂行する上での問題点は、アンケート回収率が低いことが予測される。その場合、対象範囲や実施期間を変更するなど迅速に対応していく。

報告書

(2件)
  • 2021 実績報告書
  • 2020 実績報告書
  • 研究成果

    (23件)

すべて 2023 2022 2021 2020 その他

すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 7件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (5件) (うち招待講演 1件) 図書 (7件) 備考 (4件)

  • [雑誌論文] 冷え症のセルフケアを妊婦が継続するための助産所における助産師の関わり2023

    • 著者名/発表者名
      木村百合, 竹内翔子, 篠原枝里子, 飯田真理子, 中村幸代
    • 雑誌名

      神奈川母性衛生学会誌

      巻: 26(1) ページ: 25-32

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 妊婦健診に携わる看護職のe-learningによる冷え症教育プログラム受講者の声2023

    • 著者名/発表者名
      中村幸代, 竹内翔子, 大久保菜穂子, 堀内成子
    • 雑誌名

      母性衛生

      巻: 64(1) ページ: 221-227

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 妊産婦の主体的な出産につなげるための助産師の関わり2023

    • 著者名/発表者名
      中本咲鈴, 篠原枝里子, 竹内翔子, 中村幸代
    • 雑誌名

      医学と生物学

      巻: -

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 助産所における冷え症妊婦のセルフケアにつながる冷えの認識2023

    • 著者名/発表者名
      大滝咲新, 竹内翔子, 篠原枝里子, 中村幸代
    • 雑誌名

      医学と生物学

      巻: -

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Effects of web-based learning for nurses on their care for pregnant women with hiesho (sensitivity of hands or feet to cold): A randomized controlled trial2022

    • 著者名/発表者名
      Sachiyo Nakamura, Shoko Takeuchi, Takahiro Hoshino, Naoko Okubo and Shigeko Horiuchi
    • 雑誌名

      Japanese Journal of Nursing Science

      巻: 19(4) 号: 4

    • DOI

      10.1111/jjns.12490

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 看護職の冷え症妊婦に対する関わり方の基本姿勢:構成要因の探索2021

    • 著者名/発表者名
      Nakamura Sachiyo、Takeuchi Shoko、Okubo Naoko、Horiuchi Shigeko
    • 雑誌名

      日本看護科学会誌

      巻: 41 号: 0 ページ: 527-536

    • DOI

      10.5630/jans.41.527

    • NAID

      130008132595

    • ISSN
      0287-5330, 2185-8888
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 妊婦健診に携わる看護職の冷え症ケア実施の実態と影響要因2020

    • 著者名/発表者名
      中村幸代、竹内翔子、堀内成子、大久保菜穂子
    • 雑誌名

      日本助産学会誌

      巻: 34 号: 2 ページ: 133-142

    • DOI

      10.3418/jjam.JJAM-2019-0026

    • NAID

      130007961718

    • ISSN
      0917-6357, 1882-4307
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 助産所における冷え症妊婦のセルフケアにつながる冷えの認識2023

    • 著者名/発表者名
      大滝咲新, 竹内翔子, 篠原枝里子, 中村幸代
    • 学会等名
      第36回神奈川母性衛生学会総会学術集会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] 妊産婦の主体的な出産につなげるための助産師の関わり2023

    • 著者名/発表者名
      中本咲鈴, 篠原枝里子, 竹内翔子, 中村幸代
    • 学会等名
      第36回神奈川母性衛生学会総会学術集会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] 冷えを科学する2023

    • 著者名/発表者名
      中村幸代
    • 学会等名
      聖母大学同窓会助産部会第一回研修会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 冷えを科学する2022

    • 著者名/発表者名
      中村幸代
    • 学会等名
      第35回神奈川母性衛生学会学術集会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] 冷え症のセルフケアを妊婦が継続するための助産所における助産師の関わり2022

    • 著者名/発表者名
      木村百合, 飯田真理子, 竹内翔子, 篠原枝里子, 中村幸代
    • 学会等名
      第35回神奈川母性衛生学会学術集会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [図書] 看護の現場ですぐに役立つ 母性看護のキホン2022

    • 著者名/発表者名
      中村幸代 編著, 中田かおり, 田中利枝, 髙畑香織, 宍戸恵理, 堀内成子, 野口眞弓 著
    • 総ページ数
      164
    • 出版者
      株式会社秀和システム
    • ISBN
      9784798065625
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [図書] 臨床助産ケア コロナの影響を受けて困っている妊産婦やカップルの支援 第13巻 第6号(担当範囲:妊産婦の冷え症 第4回 冷え症ケアの現状と課題)2021

    • 著者名/発表者名
      中村幸代
    • 総ページ数
      96
    • 出版者
      日総研出版
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [図書] 美的12月号(担当範囲:パーツ別冷えとりっこガイド)2021

    • 著者名/発表者名
      中村幸代(共著)
    • 総ページ数
      215
    • 出版者
      小学館
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [図書] 臨床助産ケア 後期早産児~母親・家族・児へのケア 第13巻 第5号(担当範囲:妊産婦の冷え症 第3回 冷え症の改善支援モデル~妊婦のセルフケアプログラム)2021

    • 著者名/発表者名
      中村幸代
    • 総ページ数
      96
    • 出版者
      日総研出版
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [図書] 臨床助産ケア 流産・ペリネイタルロスのケア 第13巻 第4号(担当範囲:妊産婦の冷え症 第2回 妊婦の冷え症のリスク)2021

    • 著者名/発表者名
      中村幸代
    • 総ページ数
      96
    • 出版者
      日総研出版
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [図書] 臨床助産ケア 妊産婦の不安や疲れ解消へのアプローチ 第13巻 第3号(担当範囲:妊産婦の冷え症 第1回 妊産婦の冷え症とは)2021

    • 著者名/発表者名
      中村幸代
    • 総ページ数
      96
    • 出版者
      日総研出版
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [図書] 日本助産師会機関誌「助産師」74巻2号(5月号)助産師が行う妊婦健診・保健指導(担当範囲:妊娠中の冷えについて)2020

    • 著者名/発表者名
      中村幸代
    • 総ページ数
      104
    • 出版者
      日本助産師会出版
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [備考] 女性と助産師のための冷え症研究

    • URL

      http://plaza.umin.ac.jp/hiesho/index.html/

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書 2020 実績報告書
  • [備考] 日本冷え症看護/助産研究会

    • URL

      http://hiesho.kenkyuukai.jp/special/index.asp?id=9010

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書 2020 実績報告書
  • [備考] 横浜市立大学母性看護研究会

    • URL

      http://www-user.yokohama-cu.ac.jp/~bosei/wordpress/

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [備考] 横浜市立大学 母性看護学研究会

    • URL

      http://www-user.yokohama-cu.ac.jp/~bosei/wordpress/

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2023-12-25  

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