研究課題/領域番号 |
20H04010
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
仲上 豪二朗 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (70547827)
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研究分担者 |
峰松 健夫 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (00398752)
大貝 和裕 金沢大学, AIホスピタル・マクロシグナルダイナミクス研究開発センター(保), 准教授 (40706983)
北村 言 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 准教授 (80801951)
須釜 淳子 藤田医科大学, 社会実装看護創成研究センター, 教授 (00203307)
真田 弘美 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (50143920)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2022年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2020年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
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キーワード | バイオフィルム / マイクロバイオーム / 難治生創傷 / 創傷看護学 / リバーストランスレーショナルリサーチ / ディスバイオシス / 超音波デブリードマン / 難治性創傷 / 滲出液 / 皮膚常在細菌叢 / 褥瘡 / ディスバイオーシス / ドレッシング材 |
研究開始時の研究の概要 |
褥瘡感染は死に至る合併症であり、予防のためにはその病態の根本にある創部バイオフィルムの制御が重要であるが、未だその対応は困難を極める。本課題ではこれまでに臨床応用した創部バイオフィルムの迅速可視化/非侵襲除去法をさらに発展させ、「創部バイオフィルムを形成する褥瘡細菌叢の改変技術(=褥瘡細菌叢の最適化)」を開発するために次の研究を実施する。①創部バイオフィルム形成に寄与する細菌叢の形成メカニズムの解明、②創傷環境調整により褥瘡細菌叢を最適化する方法の考案、③新規手法のバイオフィルム抑制・創傷感染予防効果の検証。これらを実施することで、バイオフィルムを制御する新たな創傷環境調整法を確立する。
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研究成果の概要 |
褥瘡感染は死に至る合併症であり、予防のためにはその病態の根本にある創部バイオフィルムの制御が重要であるが、未だその対応は困難を極める。本課題ではこれまでに臨床応用した創部バイオフィルムの迅速可視化/非侵襲除去法をさらに発展させ、「創部バイオフィルムを形成する褥瘡細菌叢の改変技術(=褥瘡細菌叢の最適化)」を開発することを目的とした。本研究により、非接触超音波でブリードマンによる効果的なバイオフィルム除去法を見出し、また、マイクロバイオーム解析により創傷治癒を阻害する細菌叢の特徴を明らかにした。バイオフィルム除去および細菌叢の是正からなる新たな創傷環境調整法の確立にむけた基盤の構築に貢献した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
褥瘡(床ずれ)が感染すると治療に難渋することからその予防が重要である。近年、褥瘡感染の原因として褥瘡の表面にいる細菌が作り出すバイオフィルムが注目されている。しかし、バイオフィルムを制御する方法は未だに確立されていないのが現状である。そのような状況の中、本研究はバイオフィルムを効果的に除去すること、そしてバイオフィルムを作る細菌の集団(細菌叢)を整えることの2つのアプローチを確立するための基礎となる結果を得た。これらの成果をもとに、新しいバイオフィルム制御方法が確立されることは褥瘡感染の予防にかかる患者の負担の軽減ならびに医療費の削減につながる。
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