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在宅高齢者の介護予防における「連想法」の国際的方法の確立と効果の検証

研究課題

研究課題/領域番号 20H04012
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
研究機関東北文化学園大学

研究代表者

佐々木 明子  東北文化学園大学, 医療福祉学部, 教授 (20167430)

研究分担者 森田 久美子  東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 准教授 (40334445)
田沼 寮子  東都大学, 沼津ヒューマンケア学部, 准教授 (70336494)
塩満 智子  鹿児島国際大学, 看護学部, 准教授 (90468025)
大友 美恵  岩手保健医療大学, 看護学部, 講師 (80838350)
金屋 佑子  東京女子医科大学, 看護学部, 講師 (60755205)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2022年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2020年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
キーワード高齢者 / 連想法 / 介護予防 / 効果 / 国際研究 / 国際的方法
研究開始時の研究の概要

本研究の概要は、在宅高齢者の認知機能の低下予防とQOLの維持、向上を目指す介護予防は、世界共通の課題である。高齢者における、回想にとどまらない、過去から現在、現在から過去につながる時間軸で想起を促す、研究代表者らが日本で開発した「連想法」は、認知機能低下とQOLの維持、向上に一定の効果があることが明らかにされつつあるが、文化や生活の異なる国の高齢者への活用の検証はまだ行われていない。そこで、北欧、アメリカ合衆国において、高齢者の介護予防における「連想法」を実施し、国際的方法の確立と効果を検証する。高齢者の介護予防に向けた有効な方法を国際的に推進する研究である。

研究実績の概要

研究者らが開発した高齢者の介護予防における「連想法」は、回想にとどまらない、過去と現在との双方向の時間軸で想起を促す方法として、認知機能低下予防やQOLの維持・向上、社会交流の推進に一定の効果があると明らかにしつつある。しかし、文化や生活の異なる国の高齢者への活用の効果については未検証である。そこで、国際的方法の確立と高齢者への効果を明らかにする研究を行った。
令和2年度より、フィンランドの文化や生活に根差した「連想法」素材の開発と、フィンランド人のファシリテーター養成のために視聴覚教材を開発し研修をおこなった。
調査協力の同意が得られたフィンランド南オストロボスニア圏域11か所の65歳以上の地域在住高齢者114人を対象に、「連想法」を行った。介入群62人、対照群52人を設定し、介入群へ週1回6か月間にわたる「連想法」プログラムを開始した。高齢者への質問紙調査は、ベースライン調査、3か月後調査を終え、フィンランドから調査票を回収した後、結果を分析した。介入群、対照群の両群とも、独居高齢者の割合が多かった。3か月後には、障害高齢者の日常生活自立度、認知症高齢者の日常生活自立度、主観的健康状態、QOLなどに有意な差がみられなかったが、認知機能に関しては、介入群の75歳以上で有意に改善がみられた。
「連想法」を行ったファシリテーターの高齢者への参与観察では、フィンランド語で作成した「連想法」の素材は、歴史的建造物や家族や子ども等に関する素材より、食べ物や動物に関する素材では会話や相互交流が活発になることが明らかになった。効果の高い素材が明らかになったが、会話を促すファシリテーターの進行方法等、引き続き把握していく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

北欧のフィンランド国内での自治体の大規模な保健福祉機構改革があり、組織が安定するまでは、調査と「連想法」の実施を延期したいとの要請があった。そのため開始を当初予定より遅らせていた。しかし、延期されていた南オストロボスニア圏域11か所すべての介入群、対照群における調査と「連想法」の実施が開始しており、おおむね順調である。

今後の研究の推進方策

北欧のフィンランドの南オストロボスニア圏域11か所での地域在住の高齢者への6か月後の調査を行い、分析をして結果をまとめていく。
現地の研究者や実践者と連携し、調査票の回収を進め、すべての調査結果の取りまとめを行う予定である。
さらに、量的な分析だけではなく、ファシリテーターからみた「連想法」実施前後の高齢者の状況や、連想法に関する効果、効果的な素材に関する知見を質的な分析をして明らかにしていく予定である。

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書
  • 2021 実績報告書
  • 2020 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2022 その他

すべて 国際共同研究 (3件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [国際共同研究] Seinajoki University of Applied Sciences(フィンランド)

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [国際共同研究] Seinajoki University of Applied Sciences(フィンランド)

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [国際共同研究] Seinajoki University of Applied Sciences(フィンランド)

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] Effects of “Life Association Methods” on conversation, emotional function, and social interaction in the healthy aging for the elderly people2022

    • 著者名/発表者名
      Akiko Sasaki, Kumiko Morita, Fumi Ohshima, Hiroki Ohshima, Kishiko Takayama, Mie Hokuto, Mitsu Ono, Tomoko Tanuma, Yuko Kanaya, Tomoko Shiomitsu
    • 学会等名
      The 7th ICCHNR Conference
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書 2020 実績報告書
    • 国際学会

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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