研究課題/領域番号 |
20H04043
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
古江 秀昌 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (20304884)
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研究分担者 |
神野 尚三 九州大学, 医学研究院, 教授 (10325524)
小林 憲太 生理学研究所, 行動・代謝分子解析センター, 准教授 (70315662)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2023年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2020年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
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キーワード | 可塑性 / 排尿 / 機能亢進 / 脊髄 / 神経回路 / 副交感節前ニューロン / DREADDs / 脊髄損傷 / 自律神経 / in vivoパッチラクプ / シナプス応答 / シナプス前性 / GABA / 介在ニューロン / 神経活動の人為的操作 / 副交感神経 / 節前ニューロン / 光遺伝学 / シナプス後性 / 副交感 / 神経機構 / 神経生理 / in vivoパッチクランプ法 / 機能回復 |
研究開始時の研究の概要 |
排尿障害は神経変性疾患など中枢から末梢に至る神経因性の障害から下部尿路障害に至る様々なレベルで障害される為、その障害像を明らかにすることが重要である。そこで、排尿を指令する脊髄の中枢神経機構に着目し、未だ不明な正常排尿時の神経活動の実体や排尿脊髄回路の役割を、世界に先駆けて独自に開発した生理学的手法を用いた統合的研究により明らかにする。
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研究成果の概要 |
排尿を指令する脊髄の中枢神経機構に着目し、正常排尿時の神経活動の実体や排尿脊髄回路の神経機構の詳細を、独自に開発した生理学的手法を用いた研究により明らかにした。マウスの膀胱機能と脊髄神経活動の同時記録を可能とする研究手法を開発し、脊髄における排尿機能を抑制する神経機構としてGABAニューロンを介した抑制能やシナプス伝達機構の詳細を明らかにした。さらに、脊髄損傷後の排尿機能の異常解析やGABAニューロンを人為的に活動操作する動物を作出し、脊髄中枢神経機能とその機能回復への影響を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
排尿の中枢機構の詳細は、最近、橋の排尿中枢の神経機構が明らかにされているが、最終的な司令塔である脊髄副交感節前ニューロンの脊髄神経機構や、脊髄損傷後の神経機構の可塑的変化は未だ不明であった。本研究において脊髄機構の詳細を明らかにしたことは、神経生理学や神経科学の基礎医学の発展に寄与できる。また、臨床においても脊髄損傷後の神経因性膀胱では下部尿路機能の改善のみならず、脊髄をターゲットにした基礎医学的成果に基づいた新規治療法の開発に貢献できる。
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