研究課題/領域番号 |
20H04049
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
田中 敏明 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任研究員 (40248670)
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研究分担者 |
飯島 勝矢 東京大学, 未来ビジョン研究センター, 教授 (00334384)
加藤 士雄 北海道科学大学, 保健医療学部, 准教授 (40760260)
泉 隆 東海大学, 基盤工学部, 教授 (80193374)
巖淵 守 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (80335710)
三浦 貴大 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 主任研究員 (80637075)
渡邉 高志 東北大学, 医工学研究科, 教授 (90250696)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2022年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2021年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
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キーワード | 半側空間無視 / 空間情報支援 / バーチャルリアリティ技術 / 注意喚起システム / バリアフリー機器 / 福祉工学 / 空間無視 / 視覚情報提示装置 / 視覚バイアフィリー機器 / リハビリテーション科学 / 視覚情報呈示装置 / 視覚バリアフリー機器 / 空間支援 |
研究開始時の研究の概要 |
脳障害に伴う空間無視患者の日常生活ADLを支援するため,視覚情報呈示装置HMDを用いた無拘束での評価,訓練,支援がリハビリテーションとして重要な課題である。そこで,学問的問いとして、座位や歩行等多様な環境条件で,無視領域はどのように経時的に変化するのか,また、脳のどこが機能局在として関わっているのか、を解決するため,本件では,HMDを用い,これに動的な歩行・ADL動作時支援のための動作のセンシングを同期し,かつ,経時的に無視領域へ注意喚起を促すため視覚・聴覚・体性感覚による感覚フィードバックが可能な空間動作支援のための注意喚起機能付き視覚バリアフリー機器開発研究を実施する.
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研究成果の概要 |
脳卒中の後遺症に視覚に障害が発生する視空間認知障害として半側空間無視(USN)は歩行困難や車椅子生活を余儀なくし、患者の日常生活活動(ADL)や生活の質(QOL)を後退せしめるリハビリテーション治療の重大な阻害因子となる。本件では、3次元視覚情報呈示装置を用い、空間動作支援のための感覚フィードバックを利用した注意喚起機能付き視覚バリアフリー機器開発研究を実施した。成果として、3次元での視覚認知障害者の無視状況を明らかとし、感覚フィードバックとして、特に視覚刺激による注意喚起の有効性を示し、動的歩行・ADL支援のための本システムをリハビリテーションおよび支援機器として用いる可能性を見いだした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
成果として、動的な3 次元空間での視覚認知障害の病態を明らかとし、その障害の検査および訓練・支援のための工学手法およびリハビリテーションを新しく構築が考えられる。臨床において医療機器として視覚認知障害者が自立を目指す上で大きな障害となる移動バリアーを解消する可能性が示唆された。学問的には障害学,リハビリテーション医学、福祉工学,人間工学,生体工学,情報工学,社会福祉学において高次機能障害に対する新しい検査・治療手法とその手法に用いる機器開発手法を開発研究するための融合研究分野の構築が期待できる。
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