研究課題/領域番号 |
20H04053
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
|
研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
下堂薗 恵 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (30325782)
|
研究分担者 |
大渡 昭彦 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 准教授 (30295282)
原田 雄大 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (30755228)
吉田 輝 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (40347109)
栗原 崇 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 准教授 (60282745)
吉野 紀美香 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 特別研究員RPD (80594902)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2022年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2021年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2020年度: 7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
|
キーワード | 非ヒト霊長類 / 脳梗塞モデル / 3次元行動解析 / リハビリテーション / 脳卒中 / 脳梗塞 / 霊長類 / 片麻痺 / 光遺伝学 / 神経可塑性 / 片麻痺モデル |
研究開始時の研究の概要 |
これまで脳卒中片麻痺に対するリハビリテーション治療として運動療法や薬物療法、物理的刺激などの臨床的有用性が検討されてきたが、機能回復に伴う中枢神経系の作用機序については不明の点も多い。本研究では、霊長類による『脳梗塞片麻痺モデル』を用いてその回復過程を長期に観察し、リハビリテーション及び薬剤や物理療法の効果について、動作解析に加えて、電気生理学や組織化学、薬理学を有機的に融合させることで解明する。
|
研究成果の概要 |
ヒトに近い脳構造や機能を有する霊長類を利用した脳卒中モデルは、脳卒中後のリハビリテーションの効果やその基盤となる神経可塑性の研究に有用と考えられる。今回、片麻痺の機能回復を時間の制約なく定量的に評価するシステムを構築するために、まずコモンマーモセットを用いた脳梗塞モデルを安定して作成できることをMRIで評価した。次に脳梗塞の作成後28日間、新たな3次元行動解析装置MarmoDetectorで急性期の行動軌跡や移動距離、移動速度を解析した。その結果、片麻痺モデルの機能障害に関して新たな3次元行動解析と従来の神経学的評価との有意な相関関係を明らかにした。また、光操作法による介入予備実験を開始した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳卒中は要介護の主たる原因疾患であり、片麻痺などの機能障害に対し、より効果的なリハビリテーション治療法の開発が必要である。今回、ヒトに近い脳の構造、機能を有する小型霊長類であるコモンマーモセットを用いて光血栓法による脳梗塞モデルを安定的に作成した。さらに、脳梗塞後の機能障害やその回復過程の定量的評価のために、新たな3次元行動解析装置MarmoDetectorを用いて解析した結果、従来の神経学的評価スコアと有意に相関することを明らかにした。今回の成果により今後の新たな介入法の有用性やその作用を検証するための基盤が整った。このシステムの利用により新たな光操作法による介入の予備実験を開始し得た。
|