研究課題/領域番号 |
20H04066
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
浅井 武 筑波大学, 体育系(名誉教授), 名誉教授 (00167868)
|
研究分担者 |
洪 性賛 東京工業大学, リベラルアーツ研究教育院, 研究員 (10638547)
小池 関也 筑波大学, 体育系, 教授 (50272670)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
12,740千円 (直接経費: 9,800千円、間接経費: 2,940千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2020年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
|
キーワード | ボール / 空力 / 回転 / 無回転 / サッカー / バレーボール / 渦 / マグナス力 / フリーフライト / 抗力 / 可視化 / 流体 / キック / マグナス / 臨界レイノルズ数 / スポーツ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,回転,及び無回転(低回転)で自由飛翔するスポーツボール(サッカー,バレー,ラグビー)の飛翔軌跡,非定常流体力,及び非定常渦構造を,3次元モーションキャプチャシステム,ボールインパクトロボット,表面流れ計測用特製ボール(タフトボール),高速カメラ,ステレオ流体可視化システム(Particle Image Velocimetry)を用いて高精度に同時計測し,ボール飛翔軌跡と,流体力,渦構造の関係を検討すると共に,ボールリリース時(インパクトを含む)の初期条件(直線運動と回転運動)やボール変形,打突形状が,ボール飛翔軌跡や非定常流体力に与える影響を明らかにする.
|
研究成果の概要 |
回転しながら自由飛翔するスポーツボールの非定常揚力は,飛翔速度の低下と回転数の減少により,低下すると考えられた.低回転で自由飛翔するスポーツボールの非定常揚力は,ボール後流の非定常性に強く依存し,ボール後流におけるラージスケールの渦対の形成,崩壊,再形成(反転)等により,大きく動揺すると考えられた.ボールインパクト時におけるインパクト面の迎え角は,ボール回転数を制御する大きな要因になっており,ボール後流の渦動態に大きな影響を与えていると考えられた.この迎え角やボール射出速度,角度を制御するインパクト技術を駆使することにより,非定常流体力を効果的に利用したスポーツ技術を発揮できると考えられた.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,流体科学,スポーツ科学,スポーツコーチングを連携させて,非定常流体力が大きく影響を与える,スポーツにおける変化球のメカニズムや実現方法を示した.また,それを応用したボールキック技術を示し,従来,効果的だが,習得が困難であった,無回転キック技術の普及,発展に大きく貢献すると考えられる.また,本研究におけるスポーツボールの非定常流体力特性やボール射出技術特性は,他のバレーボールやベースボール等のボールゲームに応用可能であり,原因が明らかでない変化球のメカニズムが検討出来るだけでなく,実現方法が不明瞭な打撃(投球)技術についても,科学的,コーチング学的見通しを与えると考えられる.
|