研究課題/領域番号 |
20H04067
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
藤井 範久 筑波大学, 体育系, 教授 (10261786)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
13,260千円 (直接経費: 10,200千円、間接経費: 3,060千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2020年度: 8,840千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 2,040千円)
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キーワード | 下肢動作 / 大腿二頭筋長頭 / 半膜様筋 / 半腱様筋 / 肉離れ / 張力発揮ポテンシャル / 伸張性収縮 / 筋間差 / 疾走動作 / 大腿二頭筋 / 伸長速度 / 筋張力 / 筋モデル / シミュレーション / 遊脚期後半 / ハムストリング / 筋収縮モデル / 走動作 / 筋線維動態 / 腱膜 / 羽状角 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,筋線維の動態に影響する下肢体幹の力発揮や動作の特徴,および筋の構造的特性を明らかにすることを目的とする.また,従来の筋腱動態の推定方法では,より伸長される部位や負荷が加わる部位に関する筋内部位差が分析できない.そのため,より詳細な筋腱動態を分析できる手法も開発する.そして,最終的な本研究の到達目標は,ハムストリングス肉離れの受傷リスクが高い選手の抽出する評価方法を提案することである.
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研究成果の概要 |
本研究の目的は,走動作遊脚期後半でのハムストリングスの筋腱ダイナミクスに影響する筋腱の構造的・機械的特性および動作的特徴を明らかにすることであった.40名の大学男性アスリートを対象にし,動作計測を行い,最適化計算を用いて筋腱ダイナミクスを算出した.その結果,筋腱ダイナミクスに関して,1)ハムストリングス内で筋間差が生じ,その要因は腱の自然長や筋線維の至適長といった筋腱の構造的特性の筋間差であること,2)腱の自然長,最大等尺性発揮張力,および筋線維の至適長の変動による影響がより大きいこと,3)膝関節の屈曲伸展軸における動作変化による影響がより大きいこと,などを明らかにすることができた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究から,ハムストリングス肉離れの受傷リスクの評価や予防トレーニングへの示唆を抽出するためには,個々の選手,研究対象者の特性を評価することの必要性を主張できる.具体的には,超音波画像診断装置,磁気共鳴画像診断装置(MRI),および力計測器を用いて筋腱の構造的・機械的特性を評価すること,また三次元動作分析装置,ハイスピードカメラ,および表面筋電計から走動作の特徴や走動作中のハムストリングスの表面筋電図を計測し,総合的に評価することが必要である.
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