研究課題/領域番号 |
20H04070
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
久保 啓太郎 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (70323459)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2022年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
2020年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
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キーワード | 筋スティッフネス / 伸張ー短縮サイクル / 超音波 / スティッフネス / 筋 / 腱 / 腱ヒステリシス / トレーニング |
研究開始時の研究の概要 |
パワーを高めるために実施されているプライオメトリックスについて、実際の運動場面に近い筋収縮速度および腱伸張速度の条件で評価された筋および腱の力学的特性への影響を考慮して、目的に応じたプライオメトリックスの最適なプロトコルを確立し、さらに筋腱の力学的特性からみたバネの持久性を高めるための新たな視点からのトレーニング法を確立する。一方、使いすぎなどによる障害発症頻度の高い腱における疲労回復および障害予防を目的として、腱の血液循環およびコラーゲン線維配向への影響を考慮に入れた最適なメンテナンス法を確立する。
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研究成果の概要 |
収縮条件下の筋スティッフネス(以下アクティブ筋スティッフネス)が、角速度条件の影響を受け、日頃実施するトレーニング速度と関連していることが示された。一方、中年群におけるパワーの加齢低下の要因を探るために、下腿三頭筋を対象にして筋腱の力学的特性および跳躍能を若年群と比較したが、両群間で有意な差はみられなかった。腱障害の治療として実施されている鍼治療による腱血液循環変化に膝蓋腱とアキレス腱で差異が認められたが、痛みを伴わない指圧刺激ではそのような部位差がみられず、さらに鍼治療と同等の変化が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では新たにアクティブ筋スティッフネスが、測定時の角速度や日常のトレーニング時の速度に影響を受けることが示された。さらに、腱ヒステリシスが測定時の弛緩時間に大きく影響することも明らかになった。さらに、特別な資格や用具を必要としない指圧刺激が、腱障害の治癒に効果がある鍼治療と同程度に腱血液循環を変化させることが明らかになり、手軽に実施可能な腱障害予防のメンテナンス法として指圧の有用性が示された。
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