研究課題/領域番号 |
20H04071
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
八田 秀雄 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (60208535)
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研究分担者 |
北岡 祐 神奈川大学, 人間科学部, 教授 (30726914)
星野 太佑 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 准教授 (70612117)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2023年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2022年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
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キーワード | 乳酸 / ピルビン酸 / 高強度インターバル運動 / エストロゲン / アンドロゲン / 運動 / 骨格筋 / ミトコンドリア / PGC-1α |
研究開始時の研究の概要 |
これまでの研究によって乳酸のもつ多様な役割が明らかになりつつある一方で、乳酸のシグナル因子としての役割が体内でどのような代謝環境において選択されるのかは不明である。本研究では、動物実験とヒトを用いた実験を組み合わせ、体内の代謝環境を様々に変化させることで、1)細胞内の乳酸濃度、2)細胞外の乳酸濃度、3)細胞内における乳酸の産生量、のどれが最も細胞の代謝的適応に貢献するかを明らかにし、スポーツ現場での乳酸測定データを最大限に活かした運動トレーニングの提言を目指す。
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研究成果の概要 |
乳酸がミトコンドリアの呼吸機能を高めることを明らかにしたとともに、乳酸代謝の性差および性ホルモン欠乏の影響についても検討した。また、乳酸輸送担体の阻害によってマウスの運動能が低下することを示したことに加えて、運動時の乳酸産生量を血中乳酸濃度から算出する方法を確立した。さらに、休息時間の異なるインターバル運動実験から、同一の運動内容であっても乳酸を中心とした代謝物質の濃度変化の違いがトレーニング効果の違いをもたらす可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
疲労物質だと誤解されたきた乳酸が、運動パフォーマンスに関わるエネルギー基質であり、ミトコンドリアの質的な変化をもたらす物質であることを示したことの学術的な意義は大きいと考えられる。さらに、血中の乳酸濃度から筋での産生量を算出する方法を確立できたことで、乳酸測定を活かした効率的なトレーニングにつながる可能性を示すことができた。また、乳酸代謝の性差を明らかにすることができたことも社会的な意義に繋がる成果として挙げられる。
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