研究課題/領域番号 |
20H04090
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
木島 章文 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (10389083)
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研究分担者 |
山本 裕二 新潟医療福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (30191456)
横山 慶子 名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 准教授 (30722102)
島 弘幸 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (40312392)
郷 健太郎 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (50282009)
奥村 基生 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (90400663)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
13,520千円 (直接経費: 10,400千円、間接経費: 3,120千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 知覚運動制御 / 対人協応行動 / 仮想空間 / 対人協応行為 / 体育 / 知覚運動行動 / 仮想現実空間 / 個人間協応 / 対称性 / 群論 |
研究開始時の研究の概要 |
記号やモノのつながりだけではなく,その場で息を合わせて行う行為もまたこの世界を創る重要なつながりである.与えられた場に集まる仲間の様々な(心理的)個性が,自他の(物理的)立ち位置を理解して,共通の目的に向かって協力する.我々はこの基盤をなす知性を身体的社会性と呼び,その育成を体育が取り組むべき教育課題と考える. この発想に基づき,仮想現実空間を用いて身体的社会性の育成環境を実現しようと考えた.具体的には,代表者らが検討してきたヒトの三者跳躍課題の幾何学環境をVR空間に構築し,実験的に個性を操作できる人工エージェントとの関わりを通して,ヒトの身体的社会性を育成する教育システムを実現する.
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研究実績の概要 |
パックパックPC3台,ヘッドマウントディスプレー3台を導入して3者の協応課題を仮想空間上で行ったところ,3者間の動作の遅れと分散が増大した.その一方で,多少の揺らぎ増大が確認されながらも,実空間でみられた秩序が仮想空間上でも再現できることがわかった.この結果を一般誌に投稿し,現在 revise process を進めている.またこの動作の遅れと揺らぎを最小化することを考え,仮想空間上の衝突を両手に把持したコントローラーの振動でフィードバックするシステムの構築に手をつけた. これと並行して,エージェント2体と人との協応環境を仮想空間上に構築する試みを進めている.エージェントの動作を2種類デザインし,一方を「のび太モデル」もう一方を「ジャイアンモデル」として彼らとヒトとの協応動作の試験を開始した.申請課題においては,ヒトに常に追従するエージェントを「のび太エージェント」,ヒトに全く追従しないエージェントを「ジャイアンエージェント」として,両者の振る舞いを混在させる動作系を計画したが,現在は2つのエージェントそれぞれを一定の確率で切り替えることで混在をシミュレートしている.健常な大学生を対象に実験をエージェントとの協応を試験したところ,切り替えに気づく感度の個人差が大きく,参加者全員に共通した組織的な結果は得られていない.今後,ヒトに対するエージェントの応答動作の設計を見直すことで,エージェントの切り替えに対する感度を向上させる訓練システムの開発へと繋げたいと考えている.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
これまでの学外の分担者との連携が良好であることに加えて,学内の分担者自身に加え,分担者の研究室に所属する大学院生と代表研究者との連携が円滑であることが極めて有効に作用しているように思われる.
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今後の研究の推進方策 |
エージェントの設計を一度見直し,実空間上の遅れ時間や協応秩序をどこまで高精度に再現できるかを検討したい.またウィルス感染リスクの低下に伴い,豪国との連携を回復しながら,現地実験参加者と本邦の実験参加者との差を検討したい.
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