研究課題/領域番号 |
20H04095
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 四條畷学園大学 |
研究代表者 |
青木 修 四條畷学園大学, リハビリテーション学部, 教授 (50637535)
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研究分担者 |
大谷 啓尊 神戸国際大学, リハビリテーション学部, 助教 (50732997)
森下 慎一郎 福島県立医科大学, 保健科学部, 教授 (60635077)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
16,640千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 3,840千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2020年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
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キーワード | バランス / 電気刺激 / ノイズ / ノイズ電気刺激 / 歩行 / 確率共振 |
研究開始時の研究の概要 |
我々は、立位保持に必要な内耳感覚に対する介入として、ノイズ前庭電気刺激を用いて脳卒中患者の静的立位バランスが改善することを明らかにしてきたが、動的バランスに対する改善効果は不十分であった。 この要因として、内耳からの入力情報は体性感覚と比較して感度が低いために、動的バランスを制御するには時間的に遅れてしまう可能性が考えられた。このため本研究では内耳および体性感覚へのノイズ電気刺激を同時に実施する方法により、動的バランスの改善効果を検証する。さらに、継続した介入が歩行に与える影響についても検証する。
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研究成果の概要 |
本研究はバランス制御に寄与するいくつかの感覚情報を統合する際の感覚の重みづけを定量的に評価すること、ならびにノイズ前庭電気刺激が動的バランスに与える影響について明らかにすることを目的とした。 健常若年者を対象とした研究の結果、バランス制御における前庭感覚への重みづけは他の感覚入力により一定程度減少することが明らかとなった。一方で、健常若年者および脳卒中患者に対するノイズ前庭電気刺激による動的バランスへの効果は認められなかった。ノイズ種類や刺激強度などを変更して最適な刺激強度を模索する必要性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の学術的意義としては、バランス制御における前庭感覚の寄与度を定量的に評価できる可能性を示したこと、他の感覚情報により前庭感覚への依存度が減少することを示したことにある。また、ノイズ電気刺激により動的バランス改善の効果が示されなかった否定的結果にも意義がある。一方でノイズ条件や刺激強度など詳細な検討ができなかったことから、十分にその影響を解明できたとは言い難い側面もある。また、動的バランスを改善させる手法を明らかにできなかったことから、社会的意義としては十分ではなく今後の課題とする。
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