研究課題/領域番号 |
20H04163
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60050:ソフトウェア関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
加藤 和彦 筑波大学, システム情報系, 副学長 (90224493)
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研究分担者 |
阿部 洋丈 筑波大学, システム情報系, 准教授 (00456716)
岡 瑞起 筑波大学, システム情報系, 准教授 (10512105)
町田 文雄 筑波大学, システム情報系, 准教授 (50842209)
長谷部 浩二 筑波大学, システム情報系, 准教授 (80470045)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
2022年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
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キーワード | 生成的ロギング / クラウドコンピューティング / ソーシャルネットワーク / アクセスパターン |
研究開始時の研究の概要 |
多くのSNSやeコマースサイトに代表される大規模システムの開発は,GAFAのような一部の巨大プラットフォーマを除けば十分に確立しているとは言い難い。本研究は,ネットワーク科学の分野で得られている知見と,システムソフトウェア研究開発で得られている知見とを融合し,大規模ユーザに対応し得るシステム開発技術の確立を目指す。大規模ユーザの挙動を人工的に模倣したデータの生成手法を開発し,これを生成的ロギング(generative logging)と呼ぶ。生成的ロギングとそれに基づいたシステム開発技術の開拓が本研究の目的である。
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研究成果の概要 |
本研究は,ネットワーク科学とシステムソフトウェアの2つの研究分野で得られた知見を融合し,「生成的ロギング」と呼ばれる大規模ユーザの挙動を人工的に模倣したデータの生成手法の開発を目的に遂行された。これにより,過去に開発経験を有することができないような巨大なシステムを構築する際に,実際のサービスのログが無くてもシステムの要求分析や設計を可能にすることを目指した。本研究の成果としては,統計的手法とエージェントベースの手法による生成的ロギングのモデルを構築した。さらに,このモデルから生成された人工的なログを入力とするシステムのシミュレータを開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的な意義としては,これまで独立に研究されてきたネットワーク科学とシステムソフトウェアの2つの分野を融合する点にある。ネットワーク科学は,これまで主にSNSのような個人のミクロなレベルの関係からなるネットワークからマクロなパターンがどのように形成されるのかについて主眼が置かれていたが,本研究は,こうしたネットワークのダイナミズムがプラットフォームとなるシステムに与える影響を分析するという新しい試みである。一方,社会的意義としては,クラウド基盤システムの設計開発に対し新しい手法を提案するとともに,アーキテクチャやアルゴリズムなどの研究を行う上でも利便性の高いツールを提供するものである。
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