研究課題/領域番号 |
20H04176
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60060:情報ネットワーク関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
長谷川 亨 大阪大学, 大学院情報科学研究科, 教授 (70576264)
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研究分担者 |
小泉 佑揮 大阪大学, 大学院情報科学研究科, 准教授 (50552072)
河辺 義信 愛知工業大学, 情報科学部, 教授 (80396184)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2022年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2021年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
2020年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
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キーワード | 情報指向ネットワーキング / インターネット / ルータ / パケット転送 / プログラマブルスイッチ / パケットフォワーディング / キャッシュ |
研究開始時の研究の概要 |
次世代インターネットアーキクチャNamed Data Networking (NDN) の普及に向けてテラ(T) ビット/秒クラスのバックボーンルータ用のパケット転送方式を設計,実証する.具体的には,P4 プログラマブルスイッチをバックプレーンとして,複数の汎用計算機(PC:Personal Computer) を結合したクラスタ型NDN ルータをプラットフォームとして,NDN のステートフル通信の鍵であるフロー状態の一貫性を維持しながら,PC/CPU コアの並列性を活用して1T ビット/秒のパケット転送速度を実現する.
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研究成果の概要 |
次世代インターネットアーキクチャNamed Data Networking (NDN)に対して,パケット処理をプログラム可能なP4スイッチを用いてルータを設計し,10テラビット/秒のパケット転送速度を実現した.第一に,P4スイッチと接続したサーバが協調することで,100万以上の名前プレフィクスを高速に最長一意検索する手法を設計した.第二に,不要なデータパケットの転送をP4スイッチとサーバ間で削減する手法を設計した.これらの手法をプロタイプすることで,設計通りのパケット転送速度を実証した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
6G時代に向けて,インターネットを流れるトラフィック量は今後も増加する一方である.一方,大容量の専用メモリとLSIを用いて大量トラフィックを処理する,現在の商用ルータでは,消費電力がトラフィック量に対して増加するため、使い続けることは難しい.これに対して,本研究では,消費電力の少ないプログラマブルスイッチを用いてテラビット/秒のルータを開発した.開発のベースなるパケット転送技術は,省電力と高速性を両立するる次世代ルータに採用されることが期待される.
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