研究課題/領域番号 |
20H04187
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60060:情報ネットワーク関連
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研究機関 | 国立研究開発法人情報通信研究機構 |
研究代表者 |
朝枝 仁 国立研究開発法人情報通信研究機構, ネットワーク研究所, 室長 (00449034)
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研究分担者 |
HtetHtet Hlaing 国立研究開発法人情報通信研究機構, ネットワーク研究所, 研究員 (90968140)
大岡 睦 国立研究開発法人情報通信研究機構, ネットワーク研究所, 研究員 (20816152)
速水 祐作 国立研究開発法人情報通信研究機構, ネットワーク研究所, 研究員 (00868820)
グェン クォックディン 国立研究開発法人情報通信研究機構, ネットワークシステム研究所ネットワーク基盤研究室, 研究員 (80737883)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2023年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2022年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 情報指向ネットワーク / コンテンツ指向ネットワーク / Beyond 5G / ネットワーク内コンピューティング / Cefore / 次世代インターネット / フォグコンピューティング |
研究開始時の研究の概要 |
多種多様な将来の通信サービスに適応するため、広帯域化・低遅延化・高信頼性能を従来技術よりも格段に向上する「情報指向ネットワークコンピューティングによるネットワークサービスプラットフォーム(ICNC:Network Service Platform Cooperating with Information-Centric Network Computing)」の研究を行う。ICNCは、アプリケーションやデータが持つ属性・特性に応じてネットワーク内でデータを処理し、迅速かつ正確な情報提供を可能とする。プロトタイプ実装や実験に加え、国際標準化活動も行い、技術の社会展開を強く意識した研究活動を行う。
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研究実績の概要 |
広帯域化・低遅延化・高信頼性能を従来の通信技術よりも格段に向上する「情報指向ネットワークコンピューティングによるネットワークサービスプラットフォーム(ICNC:Network Service Platform Cooperating with Information-Centric Network Computing)」の研究を令和2年度より実施している。ICNCでは、アプリケーションやデータが持つ属性・特性に応じてネットワーク内でデータを処理し、迅速かつ正確な情報提供を実現し、急激な通信量や端末数の増加や、超広帯域・超低遅延通信などを満たす。研究3年目である令和4年度は、アプリケーション特性を管理するための分散台帳技術と経路制御プロトコルおよびネットワーク内キャッシュの連携に関する設計およびシミュレーションを行った。また、ICNCにおける情報伝達をセキュアかつスケーラブルに行う仕組みを設計およびシミュレーションを行なった。前者の研究成果はIEEE ICC(メインセッション)に、後者の研究成果はIEEE CCNC(メインセッション)に論文投稿・採録され、発表を行なった。後者に関しては、電子情報通信学会ICN研究会においても発表を行なった。 またネットワーク内コンピューティングの概念実装として、オープンソースであるCeforeを拡張してICNCのプロトタイプ実装の開発を昨年度より継続して行なった。最終年度となる令和5年度はこれを用いて実証実験を行う計画である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
前年度までに開発したネットワーク内機能概念シミュレーションを利用し、アプリケーション特性を管理するための分散台帳技術と経路制御プロトコルおよびネットワーク内キャッシュの連携に関する研究成果を米国IEEEのフラッグシップ国際会議であるICC(メインセッション)にて論文発表を行い、また、ICNCにおける情報伝達をセキュアかつスケーラブルに行う仕組みを設計・シミュレーションした成果をIEEE CCNC(メインセッション)にて論文発表を行なった。またオープンソースであるCeforeを拡張したICNCのプロトタイプ実装の開発も計画通りに進んでいる。以上の成果より、順調に研究が進展していると判断出来る。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度までの研究成果を基に、最終年度となる令和5年度はICNCの機能的な基礎研究を継続的に行うことに加え、オープンソースであるCeforeを拡張して実現するネットワーク内コンピューティングのプロトタイプ実装を用いた実証実験を行なっていく。具体的には、情報通信研究機構(NICT)が持つ簡易な自律型ロボットにICNCプラットフォーム実装を加えて実験・評価を行い研究発表する。またこれまで開発したICNCネットワークシミュレーターを用いた経路制御プロトコルなどの評価を行い、フラッグシップカンファレンスなどへの論文投稿を行う。また令和4年度成果を応用し、分散台帳技術とICNCを連携したより高信頼な情報取得を行うための通信基盤の研究開発を行う。更に、ICNCで用いられる技術仕様の一部を国際標準化するための検討を継続して行う。
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