研究課題/領域番号 |
20H04212
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61010:知覚情報処理関連
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022) 大阪府立大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
岩村 雅一 大阪公立大学, 大学院情報学研究科, 准教授 (80361129)
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研究分担者 |
南谷 和範 独立行政法人大学入試センター, 研究開発部, 教授 (90551474)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2022年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2021年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2020年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | 視覚障害者 / 視覚情報受動的な情報取得 / 視覚情報 / 全方位カメラ / 要約 / 質問応答 / 情報推薦 / 棒グラフ / 視覚障害者支援 / 認識結果 / 情報の要約 / 受動的な情報取得 / 取捨選択 / 写真撮影 / 物体検出 / 質問応答システム / 視覚障碍者支援 / 妥当性検証 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究で目指すのは、視覚障碍者が認識技術を用いて、多少なりとも視覚情報を得られるための技術開発である。認識技術を視覚障碍者支援に用いるには、認識精度の良さも重要であるが、認識結果をいかに視覚障碍者に伝えるかがより重要である。しかし、このような観点での研究はほとんどされていない。本研究では、認識結果の中から利用者である視覚障碍者が欲しい情報を取捨選択する方法と、認識結果の妥当性を検証する方法の開発を目指す。
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研究成果の概要 |
周囲の視覚情報を視覚障害者に提供するスマートフォンアプリが普及している。これらの多くは視覚障害者自らが写真を撮ることを前提としているが、視覚障害者にとって写真撮影は困難である。そのため、我々は視覚障害者が自ら写真を撮影しなくても良い「受動的な情報取得」を提案した。この枠組みを導入することで、視覚障害者は能動的に写真撮影する必要は無くなるものの、膨大な周囲の視覚情報が取得できてしまうため、本研究では、視覚情報の要約方法を検討した。まずは視覚情報を意味的や時間的に要約する手法ならびに質問応答により回答する手法を検討した。さらに、個人毎に違った情報を提示する要約手法と棒グラフの要約手法を検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
視覚障害者向けのスマートフォンアプリは、これまで視覚障害者が独力で出来なかったことを出来るようにする大きな可能性を秘めている。特に写真を撮影したり、カメラを向けることにより、対象の情報を得るアプリは、認識技術の発展に伴い、大きな役割を果たしている。その反面、写真撮影に困難を感じている視覚障害者は少なくないが、この問題はこれまで見過ごされてきた。本研究では、このような対象にカメラを向ける必要があるスマートフォンアプリの難点に焦点を当てて、解決方法を模索して先鞭を付けた。
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