研究課題/領域番号 |
20H04261
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61050:知能ロボティクス関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
太田 順 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (50233127)
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研究分担者 |
金井パック 雅子 関東学院大学, 看護学研究所, 客員研究員 (50204532)
桑原 教彰 京都工芸繊維大学, 情報工学・人間科学系, 教授 (60395168)
前田 樹海 東京有明医療大学, 看護学部, 教授 (80291574)
緒方 大樹 東京工業大学, 情報理工学院, 特任准教授 (80598037)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2022年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2020年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
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キーワード | ロボット工学 / 看護学 / 学習 / 車椅子移乗 / リスク評価 / アドミッタンス制御 / ロボット / 転移学習 / 動作計測 / 学習転移性 |
研究開始時の研究の概要 |
看護師が看護ケアを的確に遂行するために,多様な患者に対する看護ケア技術を自身の経験していない別の患者にも適用できること(学習の転移性獲得)が重要である.本研究では,身体介助の学習を対象とし,患者ロボットに埋め込まれたセンサによって,介助されている患者の状態を,学習者にフィードバックする看護ケア学習システムを開発する. このシステムは,学習者が,患者や自身を客観的に認知し,患者の状態に合わせたケアを提供できる能力を養うことを目指している.これより,学習の転移性の飛躍的向上を期待するものである.動作計測実験,患者ロボット試作,患者ロボット実験により提案システムの妥当性を検証する.
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研究成果の概要 |
本研究では,科学技術の進展と医療現場のニーズ増大を背景に、看護師の介助技術向上を目的とした。最初に実際の事故事例やヒヤリハット事例のリスクアセスメントに基づき、車椅子移乗動作の危険局面を同定した。次に、人の立ち上がり動作を計測し、そのデータをもとに患者の挙動をアドミッタンス制御の形式でモデル化した。制作したロボットは、患者の動作を再現できたことが確認された。当該ロボットを利用した学習により、車椅子移乗技術の質的向上と、患者の安全性の確保が可能となる。得られたロボットに適切なセンサを搭載することで、学習者に患者視点を提供し、実際の介助技術の改善に寄与することが期待できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、リスクアセスメントに基づいて特定の看護介助動作における危険局面を明らかにし、それを基に患者の安全を向上させるためのロボットシステムを開発した点にある。 社会的意義としては、看護師の身体負荷を軽減し、介助技術の質を向上させることで、医療現場の効率化と看護師の退職率低下に寄与する可能性が高い。さらに、患者ロボットを通じて看護師が得るフィードバックは、実際の患者ケアにおいてより適切な身体介助を行うための教育ツールとしても機能する。このように、研究成果は看護教育の質を高め、患者ケアの安全性と効率を同時に向上させることで、医療現場全体の質の向上に貢献している。
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