研究課題/領域番号 |
20H04263
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61050:知能ロボティクス関連
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研究機関 | 東京都立大学 (2021-2023) 名古屋大学 (2020) |
研究代表者 |
岡本 正吾 東京都立大学, システムデザイン研究科, 教授 (10579064)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
11,960千円 (直接経費: 9,200千円、間接経費: 2,760千円)
2023年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | 触感 / 摩擦 / 振動触覚刺激 / 触感ディスプレイ / 静電摩擦 / 機械的振動 / テクスチャ / リアリズム / 質感 / 振動触刺激 / 粗さ / 振動 / 静電気 / 静電摩擦刺激 / ハプティクス / 触覚 |
研究開始時の研究の概要 |
触れることによって素材の種類が判別できる原理(素材触知覚の恒常性)は全く謎である.本研究は,触感ディスプレイによって自在に統制される触覚刺激群を用いて,この原理に関する仮説を検証する.仮説は,知覚次元(表面粗さ,摩擦などの知覚)間の刺激強度の共分散を活用して素材の識別が行われている,というものであり,迅速かつ堅牢な素材識別が実現する理由を説明し得る.仮説検証には,申請者らのグループのみが開発している粗さと摩擦刺激を提示可能な表面触感ディスプレイを用いる.この触感ディスプレイは,産業への貢献も高い.表面触感ディスプレイはタッチパネルとの相性に優れ,その高度化の影響範囲は広い.
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研究成果の概要 |
テクスチャは一般に摩擦と表面粗さで定義されるが,われわれの研究の特徴は,静電摩擦刺激と機械振動刺激を併せて提示可能な2次元触感ディスプレイを用いて,リアリズムの高い触感提示を実現する点にある. 目標の1つ目は,2次元触感提示ディスプレイが,従前の摩擦か機械振動刺激のみを提示するディスプレイよりも優れていることを示すことであり,摩擦刺激と振動刺激の混合が適していることを,参加者実験により示した. 目標の2つ目は,現在もしくは研究開始時点で主要なテクスチャ生成アルゴリズムである1)物理モデル型と2)統計モデル型を統合することであり,統合モデルは,物理モデル型よりも優れた触感を提示しえた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
タッチパネルは現在の情報機器にとって,もっとも標準的なヒューマン・インタフェースである.われわれの研究は,ここに触覚刺激提示機能を付加するものであり,より直感的で楽しいインタフェースの実現につながることが,多くの研究によって実証されている.本研究は,テクスチャ提示に焦点を絞り,その最高峰の提示装置と刺激生成手法の開発を同時に推し進めるものであり,ここで確立された技術は,やがて普及する技術の礎となる.
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