研究課題/領域番号 |
20H04294
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分62030:学習支援システム関連
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研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
柏原 昭博 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 教授 (10243263)
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研究分担者 |
太田 光一 北陸先端科学技術大学院大学, 遠隔教育研究イノベーションセンター, 助教 (00770124)
鷹岡 亮 山口大学, 教育学部, 教授 (10293135)
長谷川 忍 北陸先端科学技術大学院大学, 遠隔教育研究イノベーションセンター, 教授 (30345665)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2022年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2021年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2020年度: 7,150千円 (直接経費: 5,500千円、間接経費: 1,650千円)
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キーワード | 学習支援システム / 学習支援ロボット / エンゲージメント / モデルデザイン / 振る舞い制御 / 人型ロボット |
研究開始時の研究の概要 |
学習者のエンゲージメントを引き出すことは、学習支援システム研究において解決すべき重要な課題である。本研究では、人型コミュニケーションロボットを学び相手として、学習者のエンゲージメントをシステマティックに促す学習支援ロボットシステムを開発する。特に、基盤技術として学習者のエンゲージメントに影響を与える心的な要因に対してロボットがどのような支援が可能で、そのためにロボットがどう振る舞うべきかを表現するエンゲージメント促進モデルを構築する。また、学習メディアとしてのロボットの擬人化傾向と身体性に着目して、モデルベースにロボットの振る舞いを構成するメカニズムを開発し、その有効性を実験的に評価する。
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研究成果の概要 |
人型コミュニケーションロボットを学び相手として、学習者のエンゲージメントをシステマティックに促す学習支援ロボットシステムを実現した。特に、基盤技術として学習者のエンゲージメントに影響を与える心的な要因を分類し、個々の要因に対してエンゲージメント促進に寄与するロボットの振る舞いを対応づけたエンゲージメント促進モデルをデザインした。また、モデルベースにロボットの擬人化傾向・身体性に関わる要素を制御して振る舞いを構成するメカニズム、および学習者との適応的コミュニケーションを実現するメカニズムを開発した。評価実験の結果、ロボットが学習者のエンゲージメントを促進し,学習効果を高める可能性を確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学習者のエンゲージメントを促進することは、学習支援システム研究において重要かつ根本的な課題であるが、システマティックな促進方法を開発する試みは見られない。本研究成果である学習支援ロボットシステムでは、エンゲージメント促進モデルをデザインし、モデルベースにロボットの振る舞いを構成することによって学習者のエンゲージメントを引き出すとともに学習効果を高めることができる。こうしたエンゲージメント促進モデルおよび学習支援ロボットの振る舞い構成メカニズムは、様々な学習文脈でのエンゲージメント促進の基盤となり得る点で学術的意義が高く、卓越した研究成果といえる。
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