研究課題/領域番号 |
20H04296
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分62030:学習支援システム関連
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
桐山 伸也 静岡大学, 情報学部, 教授 (20345804)
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研究分担者 |
小林 美亜 山梨大学, 大学院総合研究部, 特任教授 (00327660)
石川 翔吾 静岡大学, 情報学部, 講師 (00626608)
小川 敬之 京都橘大学, 健康科学部, 教授 (50331153)
飯山 将晃 滋賀大学, データサイエンス学系, 教授 (70362415)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2023年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
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キーワード | ケアスキル / マルチモーダルインタラクション / 状況理解 / 学習環境デザイン / 認知症 |
研究開始時の研究の概要 |
認知症は病気ではなく生活に支障をきたす「状態」であり,適切な介入や環境の整備により日常生活を送ることが可能である.認知症ケアの達人は,本人の身体能力や生活環境を的確に把握したうえで,本人がやりたいことを見極め,本人の持っている力を活用し,やろうという気にさせる介入スキルに長けている.ロバストインテリジェンスの重要な要素である生活意欲を高める介入は,作業療法の基盤であり,その人の心的状態に合わせて介入を変える作業療法士の基本思考プロセスを人工知能学的モデルで表現し,事例ベースの介入知識コンテンツを創出する.連携する複数のケア現場での研修に活用し,見える化によるケアスキルの変容を実証評価する.
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研究成果の概要 |
認知症は病気ではなく生活に支障をきたす「状態」であり,適切な介入や環境の整備により日常生活を送ることが可能である.本研究では、生活意欲を高めるケアの特質を,マルチモーダルコミュニケーションの観点から明らかにし,質の高いケアのエビデンスを創出することを目的とした.健康の基盤となる歩行と姿勢の改善を題材に,運動介入プログラムの開発実践評価を通して,専門家の持つケアスキルを形式知化し,ケアスタッフが本質を理解し各自の現場で展開なコンテンツ構築まで実現した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の最大の意義は,ケア現場において専門家が経験的・暗黙的に持つケアスキルを形式知化したことにある.健康寿命を延ばす礎となる歩行と姿勢の改善を題材に,極めて多くの認知症高齢者に有用な運動介入プログラムを具現化し,あらゆる現場で活用可能なコンテンツを提供できたことは,今後さまざまな認知症ケアスキルを形式知化する際の基盤となる成果である.さらに,題材とした歩行と姿勢の改善は子どもから高齢者まで多世代にとって有用であり,適用範囲の広い運動介入プログラムが構築できた意義も大きい.
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