研究課題/領域番号 |
20H04299
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分62030:学習支援システム関連
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
林 勇吾 立命館大学, 総合心理学部, 教授 (60437085)
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研究分担者 |
森田 純哉 静岡大学, 情報学部, 准教授 (40397443)
大本 義正 静岡大学, 情報学部, 准教授 (90511775)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
18,200千円 (直接経費: 14,000千円、間接経費: 4,200千円)
2022年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2020年度: 10,010千円 (直接経費: 7,700千円、間接経費: 2,310千円)
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キーワード | 知的学習支援システム / 社会的信号処理 / マルチモーダル分析 / 協調的学習支援 / 認知モデル / ACT-R / 会話エージェント / インタラクション / CSCL / 認知科学 / コンセプトマップ / 協同学習 / 認知モデリング / 生体情報センシング / コミュニケーション / 視線フィードバック / 協同学習/協調学習 |
研究開始時の研究の概要 |
認知科学における協同活動の研究では,異なる視点に基づいた論争的なインタラクショ ンが学習パフォーマンスを促進することが明らかにされている.しかし,初学習者に高度 な議論を主体的に実践させることは困難なタスクであり,第三者による足場かけによる支 援が必要となる.そこで本研究では,学習支援システムにより学習者らの状態を検知し, 効果的な足場かけの支援を提供できる方法を検討する.
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研究成果の概要 |
本研究では学習者が主体的に他者と協調しながら学習を行うための学習支援システムの開発に向けた検討を行った.ここでは,学習支援システムに搭載する認知モデルの構築のために,学習活動の認知科学的分析と計算機上で動作するモデルの開発を中心に行った.具体的には,コンセプトマップを用いた協調的な学習環境において学習者がどのように協調的な学習活動を行うのかをICAP理論に基づいてインタラクションの分析を行った.そして,そこで得られた知見に基づき学習支援システム上に実装できる認知モデルをACT-Rにより実装を行った.さらに学習支援システムからどのような足場架けのファシリテーションが有用なのか実験的検討も行った.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで認知モデルを搭載した学習支援研究では,学習者とシステムによる1対1の検討が中心に行われてきた.しかし学習者間の協同学習を主体とした学習支援システムの開発に関する研究は,比較的少数であった.そこで本研究では,実験心理学の手法を用いた学習者のインタラクション分析を行い,その知見をもとに計算機上で動作する認知アーキテクチャー(ACT-R)への実装を行って協同学習の認知モデルの構築を行った.本研究で得られた成果はオンライン環境での協調的学習の教育手法の改善や学習支援システムの開発,その発展にも寄与すると考えらえる.また本手法は学習活動以外のあらゆる協調的な活動にも応用できる可能性が示唆される.
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