研究課題/領域番号 |
20H04305
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分63010:環境動態解析関連
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研究機関 | 東京大学 (2022) 東京工業大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
服部 祥平 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 客員共同研究員 (70700152)
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研究分担者 |
竹内 望 千葉大学, 大学院理学研究院, 教授 (30353452)
石野 咲子 金沢大学, 環日本海域環境研究センター, 助教 (70867431)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
18,200千円 (直接経費: 14,000千円、間接経費: 4,200千円)
2022年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 11,700千円 (直接経費: 9,000千円、間接経費: 2,700千円)
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キーワード | 硫酸エアロゾル / 三酸素同位体組成 / アイスコア / 硫酸 / GEOS-Chem / エアロゾル / 大気化学輸送モデル / ケミカルフィードバック |
研究開始時の研究の概要 |
1970年代以降のSO2の排出規制にも関わらず、大気エアロゾル及びその主要無機成分である硫酸濃度の減少が鈍化する“ケミカルフィードバック機構”により、効率的な大気汚染の緩和が実施できていないことが指摘されている。しかし、エアロゾル生成に関わる大気化学反応過程の観測的証拠が欠如していることが要因となり、大気中硫酸生成効率の上昇の具体的なメカニズムの特定に至っていない。本研究では、このケミカルフィードバック機構の実態を明らかにするため、アイスコア中の硫酸の三酸素同位体組成から大気硫酸生成過程の変遷を復元する。
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研究成果の概要 |
大気中の硫酸エアロゾルは、大気汚染や気候変動において重要な役割を果たす。大気中の二酸化硫黄が気相および液相で酸化される過程で生成され、その硫酸生成プロセスは環境条件によって変化し得る。本研究では、三酸素同位体組成をアイスコア試料に適用することで、過去の硫酸生成過程の変遷解明に取り組んだ。具体的には、グリーンランド南東ドームコアから過去60年間の硫酸生成過程を復元し、1970年代以降の大気酸性度の低下(雲のpHが上昇)によるオゾン酸化の促進が、硫酸生成に影響を与えていることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1970年代以降のSO2の排出規制にも関わらず、大気エアロゾル及びその主要無機成分である硫酸濃度の減少が鈍化する“ケミカルフィードバック機構”により、効率的な大気汚染の緩和が実施できていないことが指摘されている。しかし、エアロゾル生成に関わる大気化学反応過程の観測的証拠が欠如していることが要因となり、大気中硫酸生成効率の上昇の具体的なメカニズムの特定に至っていない。本研究ではアイスコア中の硫酸の三酸素同位体組成から大気硫酸生成過程の変遷を復元することで、過去の硫酸生成過程が変化しているメカニズムを解明した。
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