研究課題/領域番号 |
20H04308
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分63010:環境動態解析関連
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
浦本 豪一郎 高知大学, 教育研究部総合科学系複合領域科学部門, 講師 (70612901)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
18,070千円 (直接経費: 13,900千円、間接経費: 4,170千円)
2022年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2021年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2020年度: 8,840千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 2,040千円)
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キーワード | 微小マンガン粒 / 酸化還元 / 物質循環 / X線顕微鏡 / 微小鉱物 / 微細構造 / 化学状態 / 温室地球 / 炭素循環 / 粘板岩 / 微小金属鉱物 / 遠洋性堆積物 / 大気循環 / 気候変動 / マンガン鉱床 / マンガン / 希少金属 |
研究開始時の研究の概要 |
マンガンは地球表層に大量に存在する金属で、広大な海洋の90%以上を占める外洋域の暗黒の深海では、希少金属を濃集した真っ黒な酸化物となって海底を埋め尽くしている。水圏-地圏の境界域に多産し、環境中の金属元素動態を理解する上で重要な元素の一つといえるが、深海におけるマンガン鉱物の生成メカニズムや大量に存在する仕組みは謎だった。 本研究では、最近、外洋の深海地層に大量に存在する事が発見された“深海のマンガン酸化物の種”とおぼしきマンガン酸化物の微粒子「微小マンガン粒」の超精密分析によって、その成り立ちを探り、深海底地下で生じる金属元素局在化の要因など持続的な物質動態に関わる新知見を得る。
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研究成果の概要 |
マンガンは地球表層に大量に存在する金属で、広大な海洋の90%以上を占める外洋域の暗黒の深海では、希少金属を濃集した真っ黒な酸化物となって海底を埋め尽くす。水圏-地圏の境界域に多産し、環境中の金属元素動態を理解する上で重要な元素の一つだが、深海におけるマンガン鉱物の生成メカニズムや大量に存在する仕組みは謎だった。本研究は、外洋の深海地層に大量に存在する事が発見された“深海のマンガン酸化物の種”とおぼしきマンガン酸化物の微粒子「微小マンガン粒」の超精密分析する技術基盤を確立するとともに、様々な環境試料で微小マンガン粒の存在を見出し、地質時代を通した微小マンガン粒の普遍性を見出す基礎を確立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、地球規模の金属元素動態において重要な役割を果たすと考えられながら、これまで環境指標との有用性が確立されていなかった海底および海底地下の微小マンガン粒について、試料調製法や分析過程を改良することで、正確に化学状態を分析することを可能とした。また、これまで海底(下)試料のみから見出されていた微小マンガン粒を、陸上のマンガン鉱床の試料から見出した。 本研究で確立したアプローチ、および微小マンガン粒の環境中での存在は、その生成及び存在環境を示す地質指標としての有用性を示す基礎的な指標となると考えられる。
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