研究課題/領域番号 |
20H04310
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分63010:環境動態解析関連
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
竹川 暢之 東京都立大学, 理学研究科, 教授 (00324369)
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研究分担者 |
三澤 健太郎 東京都立大学, 理学研究科, 助教 (10431991)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2022年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2021年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
2020年度: 8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
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キーワード | 環境分析 / 難揮発性エアロゾル / 質量分析計 / 熱脱離 / オンライン分析 |
研究開始時の研究の概要 |
エアロゾルの直接・間接効果は気候変動予測において重要である。本研究では、レーザー脱離型エアロゾル質量分析計を構築し、難揮発性成分を含む硫酸塩・有機エアロゾル濃度のオンライン定量法を確立することを目的とする。粒子捕集やレーザー脱離条件を最適化し、複数の化学種が混合した粒子の分類法を開発することが重要な課題となる。本装置を用いて大気観測を行い、グローバルなエアロゾル収支の理解に向けた基盤構築も目指す。
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研究成果の概要 |
難揮発性成分を含む硫酸塩・有機エアロゾル質量濃度をオンラインで定量可能なレーザー熱脱離型エアロゾル質量分析計の開発を目的とした。特殊な構造を有するグラファイト製粒子捕集体と炭酸ガスレーザーの組み合わせにより、複数の硫酸塩化学種が混合した粒子の定量を可能にした。さらに、海塩粒子の主成分であるナトリウム塩とバイオマス燃焼粒子の主成分であるカリウム塩を分解温度に応じて化学種別 (硝酸塩、塩化物、硫酸塩) に定量する方法を開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
硫酸塩と有機物は微小エアロゾルの主成分であり、グローバルな対流圏に普遍的に存在する。エアロゾルの直接・間接効果は、気候変動予測の主要な不確実要因となっている。本研究で開発した装置において、グラファイト製粒子捕集体と炭酸ガスレーザーの効果的な組み合わせにより、従来法では困難であった難揮発性硫酸塩エアロゾルのオンライン定量が初めて可能となった。本装置を広域大気観測に応用することで、難揮発性成分を含む硫酸塩・硝酸塩・有機エアロゾルの全体像の解明に貢献することが期待される。
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