研究課題/領域番号 |
20H04407
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
|
研究機関 | 神戸市外国語大学 |
研究代表者 |
木場 紗綾 神戸市外国語大学, 外国語学部, 准教授 (20599344)
|
研究分担者 |
田中 智仁 仙台大学, 体育学部, 准教授 (00642042)
本名 純 立命館大学, 国際関係学部, 教授 (10330010)
中内 政貴 上智大学, 総合グローバル学部, 教授 (10533680)
安富 淳 叡啓大学, ソーシャルシステムデザイン学部, 准教授 (50704673)
足立 研幾 立命館大学, 国際関係学部, 教授 (70361300)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
16,380千円 (直接経費: 12,600千円、間接経費: 3,780千円)
2022年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2020年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
|
キーワード | コミュニティ・ポリシング / 警察 / 東南アジア / 武装 / セキュリティ・ガバナンス / 軍 / 紛争 / セキュリティ / ガバナンス / 武装組織 / 治安部門改革 / 治安部門ガバナンス / 平和構築 / セキュリティ・ガヴァナンス |
研究開始時の研究の概要 |
東南アジアに残存する非国家武装組織の社会復帰・社会統合を可能にし、長期的な安定を実現するために、警察はどのようなアプローチを行うべきか。インドネシア、タイ、フィリピン、東ティモールにおいて、すでに各国で警察改革の一環として導入されてはいるものの定着・機能せずに未だ課題が残るコミュニティ・ポリシング(警察と住民の参加協働によって地域内の諸問題の解決を図ることによる治安改善活動)をどのように修正・拡大すべきかを、地域研究、国際関係論、組織論、犯罪学の立場から学際的に検討する。フィールド調査によって、非国家武装組織が暴力を放棄し、警察と協調して社会に統合されるためのシナリオ・条件を見出す。
|
研究成果の概要 |
コミュニティ・ポリシングとは、警察と住民の参加協働によって地域内の諸問題の解決を図り、治安の改善や紛争リスクの軽減を目指す取り組みである。 フィリピン、インドネシア、タイを対象に、元武装組織がコミュニティ・ポリシング事業に参加し、警察との信頼を回復するプロジェクトの事例を研究した。同時に、コロンビアやシエラレオネのような他地域の事例とも比較し、どのような条件で元兵士の社会統合が可能なのか、その条件を考察した。 国内外の学会、研究会にて報告会を実施した。また、2022年に編著書を出版した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究から得られる知見は、先進国の多文化コミュニティでの紛争予防にも適用が可能である。移民や難民の拡大によって日本を含む世界中に多文化コミュニティが増加し、テロリズムやジハードのような極端な暴力、過激派に同調する若年層の発現などのリスクが高まるなか、住民間の憎悪や差別、マイノリティへの迫害のような「予兆」の早期発見と防止、和解と共存のための新たな規範の形成のために、コミュニティ・ポリシングの効用を検証する意義は大きい。
|