研究課題/領域番号 |
20H04427
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
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研究機関 | 福井県立大学 |
研究代表者 |
石丸 香苗 福井県立大学, 学術教養センター, 教授 (00572471)
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研究分担者 |
光安 光江 浜松学院大学, 現代コミュニケーション学部, 教授 (30619317)
舛方 周一郎 東京外国語大学, 世界言語社会教育センター, 講師 (40734538)
吉川 沙耶花 茨城大学, 地球・地域環境共創機構, 学術振興研究員 (60785492)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
12,870千円 (直接経費: 9,900千円、間接経費: 2,970千円)
2022年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
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キーワード | アマゾン森林減少 / 環境政策 / 衛星データ / アグリビジネス / 小農 / アマゾン / 森林減少 / 衛星画像解析 |
研究開始時の研究の概要 |
近年のブラジル政治は、リベラルな労働者党政権による環境保護を重視した政策から、保守的なボルソナーロ政権による経済開発を重視する政策へと大きく変化した。ブラジルの近年の二つの政権が行った環境・開発政策の変化によって、①アグリビジネスと小農というブラジルの二大農業はどう反応したか、②アマゾンの森林面積や土地利用はどう変化したか、③どんな主体に利益が配分され社会構造にどう影響したかを明らかにする。研究対象期間は、労働者党政権の期間である2003年から2016年半ばまでと、ボルソナーロ政権が開始された2019年から研究期間終了である2022年までを計画している。
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研究実績の概要 |
コロナウィルス感染拡大のため、必要となる現地調査の実行が2020・2021年ともにできなかった。そのため、初年度は先行研究や文献調査や統計データ解析等が主になった。 本科研費メンバーは定期的にオンライン研究会を開催し、それぞれの分担分野の先行研究についての発表や情報交換を行ない研究を進めた。 環境政策分野については、まず研究課題であるブラジルの環境政治にまつわる二次資料と、理論面・実証の両面でのたたき台となる先行研究(主に国際ジャーナル掲載の論文)の渉猟など文献調査をすすめた。また研究課題の全体像を把握するために、ブラジルにおいて環境政策が登場した時期から現在に至る連邦政府と州政府の主な環境政策関連のタイムラインの作成に努めた。 衛星画像解析分野においては、グラウンドトゥルースデータ取得に必要な現地調査の見通しが立たないことから焦点が絞りにくく、小農・アグリビジネスの影響評価に用いる地点の選定が非常に遅れた。 小農分野については、ブラジル地理統計院のデータを用いて政権変化に伴い土地改革の件数がどのように変化したかを整理した。また、研究協力者の茨城大吉川氏の協力により、衛星画像データによって政権交代期の前後でのマトグロッソ州およびパラ州での森林面積減少のサイズ階ごとのパッチ数を計測した。また、小農の調査対象地として衛星画像解析の結果からパッチサイズが小さく比較的都市近郊にある地点を検討した。 アグリビジネス分野では、農業政策の情報収集や、政府機関・国際機関統計データの収集・分析を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
環境政策・画像解析・小農・アグリビジネスのすべての分野において、コロナウィルス感染拡大のため2020年・2021年ともに現地調査に行くことができなかった影響が大きかった。一方、環境政策のタイムラインの整理が整い、小農・アグリビジネスの反応を比較する基盤ができたことで、今後の研究の進捗がはかどることが期待される。
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今後の研究の推進方策 |
まずは小農・アグリビジネスの影響評価に用いる地点の選定を早急に行う。2021年度からは、研究協力者の吉川の分担者の参画が見込まれるため、衛星画像解析分野の進捗が改善されることが期待され、よりスムーズな研究体制を敷くことができると考えられる。
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