研究課題/領域番号 |
20H04428
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
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研究機関 | 南山大学 (2021-2022) 島根県立大学 (2020) |
研究代表者 |
江口 伸吾 南山大学, 外国語学部, 教授 (20326408)
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研究分担者 |
宇野 重規 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (00292657)
堀口 正 大阪公立大学, 大学院生活科学研究科, 教授 (00438318)
李 暁東 島根県立大学, 国際関係学部, 教授 (10405475)
加茂 具樹 慶應義塾大学, 総合政策学部(藤沢), 教授 (30365499)
遠藤 誠治 成蹊大学, 法学部, 教授 (60203668)
佐藤 壮 島根県立大学, 国際関係学部, 教授 (60453198)
唐 燕霞 愛知大学, 現代中国学部, 教授 (80326404)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
14,560千円 (直接経費: 11,200千円、間接経費: 3,360千円)
2022年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2021年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2020年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
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キーワード | 現代中国 / ガバナンス / 権威主義体制 / 民主主義 / アカウンタビリティ / 法治 / グローバル・ガバナンス |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、現代中国における中国共産党の一党支配に基づく権威主義体制が、国内外において如何にしてガバナンスを強化し、且つその正統性を高めようとしているのかを多角的、総合的に検証する。とくに2017年10月の党19期全国代表大会において、習近平による「新時代の中国の特色ある社会主義」思想が提起され、①社会主義現代化と中華民族の偉大な復興の実現、②共同富裕の促進、③国家ガバナンス体系・能力の現代化、④社会主義法治国家の建設、⑤新型国際関係・人類運命共同体の構築、⑥中国共産党の領導などの独自性を強めた政策方針が示されたが、これらが中国の権威主義体制に如何なる影響を与えるのかについて考察する。
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研究成果の概要 |
本研究は、現代中国における党・国家によるガバナンスの実践、そこから導き出される中国型の権威主義体制の特徴を明らかにした。とくに(1) 中国共産党の指導理論、(2) 政治思想史における西欧との比較考察、(3) 国家・社会ガバナンス、(4) 経済・市場ガバナンス、(5) 国際関係の各論点におけるガバナンスの実態と問題点を考察した。この結果、中国の権威主義体制の正統性として、従来のナショナリズム、経済成長ばかりではなく、むしろ民主的アカウンタビリティ、法治システムの改善が求められることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、現代中国の権威主義体制の特質や問題点を考察した。中国の権威主義体制は、中国の国際社会における存在感の増大に伴い、国際的な関心が高まった一方、その実態は必ずしも十分に明らかにされていない。とくに隣国の日本では、安全保障上の危機意識とも重なり、その実態の解明は不可欠となっている。本研究は、ガバナンスという視点から、中国の権威主義体制を多角的に捉え、その実態の一端を明らかにしたとともに、日本の中国との向き合い方に示唆を与えるものとして位置付けられる。
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