研究課題/領域番号 |
20H04440
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80020:観光学関連
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研究機関 | 奈良県立大学 |
研究代表者 |
中谷 哲弥 奈良県立大学, 地域創造学部, 教授 (50285384)
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研究分担者 |
亀山 恵理子 奈良県立大学, 地域創造学部, 准教授 (50598208)
薬師寺 浩之 奈良県立大学, 地域創造学部, 准教授 (70647396)
らなしんは にるまら 奈良県立大学, 地域創造学部, 准教授 (90849663)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2023年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
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キーワード | 観光 / ホームステイ / 持続可能な開発 / インドネシア / タイ / インド / スリランカ / バングラデシュ / 南アジア / 東南アジア / 開発途上国 / アジア |
研究開始時の研究の概要 |
世界的に興隆するホームステイ及びこれを中核とした観光諸形態の動向に注目することで、開発途上国の農村部における観光開発に関する国際的な比較研究を行う。近年、農村観光、コミュニティ・ベイスト・ツーリズム、責任ある観光、グリーン・ツーリズムなど様々な理念と形態のもとに、観光開発は開発途上国における農村開発の代替手法として採り入れられてきた。本研究は、ホームステイがそれら諸形態を通じて中核的な構成要素となってきたと措定し、これに注目することで観光諸形態の横断的な分析を試みる。東南アジアと南アジアにおける開発事例の国際的な比較研究を実施し、その現状と課題を明らかにする。
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研究成果の概要 |
近年の観光では、世界的にホームステイが盛んとなっている。ホームステイは開発途上国の村落部では観光開発の一環として、村落観光やコミュニティ・ベイスト・ツーリズムなどで活用されている。本研究はインドネシア、タイ、インド、スリランカを主な調査地として、女性による観光村の推進の事例、ウェルネスを組み合わせた事例、歴史的建築物を活用した事例、スタディ・ツアーと組み合わせた事例などを調査した。その結果、ホームステイは様々な特徴を生かした取り組みで有効活用できる反面、実際には日帰り客が多くて宿泊者数は少ないケースがみられるなど、一定規模のホームステイ事業の維持は容易ではないことなどが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究が中心テーマとして扱った「ホームステイ」は、日本でいえば「農家民泊」や「農家民宿(農林漁業体験民宿)」に相当するものである。日本ではこうした形態の宿泊に加えて、農作業体験や地域の食や景観などの体験を含む「農山漁村滞在型旅行(農泊)」が農水省を中心に政策的にも進められているところである。村落部に観光を導入するこうした動きは、実は世界中で展開されている。本研究は開発途上国における取り組み関する事例研究を通して、世界における動向を明らかにするとともに、その知見を日本国内にも還元することを意図している。
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