研究課題/領域番号 |
20H04468
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90010:デザイン学関連
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研究機関 | 名城大学 |
研究代表者 |
田口 純子 名城大学, 都市情報学部, 准教授 (50759488)
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研究分担者 |
林 憲吾 東京大学, 生産技術研究所, 准教授 (60548288)
西村 武司 山陽学園大学, 地域マネジメント学部, 准教授 (80574029)
熊澤 輝一 総合地球環境学研究所, 研究基盤国際センター, 准教授 (90464239)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
8,450千円 (直接経費: 6,500千円、間接経費: 1,950千円)
2022年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | ゲーミフィケーション / ゲーム / 地域資源 / 持続可能性 / PBL / 地域教育 / まち教育 / 情報デザイン / 建築教育 / 不登校 |
研究開始時の研究の概要 |
子どもや若者の多くが持っている、ネット、ゲーム、バーチャルへの強い関心を、依存として問題視するのではなく、高い意欲とスキルとして活用することで、社会と結びつける。また、対話型の情報デザインの実践を通して、心で心を思う内在的関係性(メンタライジング)の発見を促し、社会的自立への支援を行う。具体的には、オンラインゲームの「マインクラフト」を用いて地域のシンボルとなる建物や街並みを再現・復元するプロジェクト型学習を開発し、対話型の情報デザインを実践しながら、各地域とそこに関わる子どもや若者がオンラインで交流するプラットフォームを構築することを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究では、子どもや若者のオンラインゲームへの関心を高い意欲とスキルとして活用し、実社会にある持続可能性課題と結びつけるプロジェクト型学習(PBL)に必要な要素の検討を行った。「マインクラフト」や「天穂のサクナヒメ」等、高い売上数と人気を博したゲームを対象に、ゲームプレイや視聴を通した持続可能性課題に対する意識・行動の変化に関する調査をした。また、ゲームの利用に限らず、ロールプレイ(ごっこ遊び)からシミュレーションに至る「想像を喚起する遊び」の考え方を取り入れ、岐阜県郡上市石徹白地区をフィールドとして、地域で失われつつある民具「かんじき」を子どもたちと共に再生するPBLの開発を進めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、ゲームプレイや視聴が持続可能性課題への意識・行動変容への期待に一定の効果をもたらすことを示した。また、ゲームを利用したPBLの設計方法については、ゲーム内の創造やシミュレーションに閉じることなく、ゲーム外の要素と組み合わせることにより、多様な特性を持った人々がコラボレーションできる可能性を示唆している。このことは、オンラインゲームと社会とのつながりを考えるための一助となり、ゲームに強い関心を持つ子どもや若者の孤立を防ぐ一歩となり得る。
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