研究課題/領域番号 |
20H04469
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90010:デザイン学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
福島 秀哉 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 客員連携研究員 (30588314)
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研究分担者 |
三浦 詩乃 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 特任助教 (00772922)
二井 昭佳 国士舘大学, 理工学部, 教授 (40459011)
岡村 健太郎 近畿大学, 建築学部, 講師 (50737088)
星野 裕司 熊本大学, くまもと水循環・減災研究教育センター, 准教授 (70315290)
饗庭 伸 東京都立大学, 都市環境科学研究科, 教授 (50308186)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2022年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2021年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
2020年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | 復興事業 / 土木デザイン / 地域再生 / デザイン論 / 住民参画 |
研究開始時の研究の概要 |
復興事業過程においては社会的要請の多様化を受けて、従来の土木デザイン分野の領域を超えた取り組みが行われているが、複雑な公共事業の制度とデザインの役割の接続に関する課題が多く指摘されている。実効性のある復興デザイン手法の提案に向け、復興事業過程の精緻な分析によるフレームワークの構築と多様な取り組みの連関による復興デザイン手法の提案が求められている。本研究は、①復興事業過程の特徴と社会的要請の変遷の明確化、②復興事業過程を考慮した復興デザイン手法の提案、③復興デザイン手法の検証と土木デザイン概念の拡張を通して、激甚化する災害からの持続可能な地域再生と地域特性をいかしたまちづくりの実現に寄与する。
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研究成果の概要 |
東日本大震災の復興区画整理事業や大規模高台造成の事業プロセスの分析から、事業プロセスの各段階の特徴に対応した柔軟な事業推進が必要であること、およびそのための具体的な検討課題を明らかにした。国内外の災害復旧・復興事業の分析から事業プロセスにのResearch、Visioning、Designの各段階の住民のインタレストと事業上の住民参画の目的の差異を明らかにし、それらへの丁寧な対応の重要性を示した。地域住民の事業への主体的参画、オーナーシップの醸成など、復興デザイン手法の検証と土木デザイン概念の拡張に向けた課題を明示した上で、地域特性を考慮した復興デザイン手法のフレームワークの素案を提示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義と社会的意義は、土木デザイン概念の拡張と、現代復興事業の取り組みの多様化との関係を指摘した上で、申請者・研究分担者の復興事業への継続的参画の経験とアクションリサーチによる学術研究の実績をいかし、国内外の多地域の復旧・復興事業の取り組みの横断的分析をもとに復興デザイン手法のフレームワークの提案を行った点にある。本研究の成果を基盤とする今後の研究の蓄積により、公共事業、エリアマネジメント、継続的な住民参画、地域の社会・空間特性の解明の連関をより深める実証分析とフレームワークの精緻化が期待される。
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