研究課題/領域番号 |
20H04497
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90110:生体医工学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
中川 誠司 千葉大学, フロンティア医工学センター, 教授 (70357614)
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研究分担者 |
大塚 翔 千葉大学, フロンティア医工学センター, 助教 (00776049)
チン シュウユェン 千葉大学, フロンティア医工学センター, 特任助教 (70828136)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2022年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2021年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2020年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
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キーワード | 骨伝導 / 超音波 / 遠位呈示 / 知覚特性 / 体内伝搬特性 / 耳栓効果 / オーディオ・デバイス / オーディオ・インターフェース / 伝搬特性 / 骨導超音波 / 弁別特性 / 計算機シミュレーション / 補聴器 / 音声知覚特性 |
研究開始時の研究の概要 |
骨導(骨伝導)で呈示された超音波であれば,聴覚健常者はもとより,最重度難聴者にも知覚される.また,骨導超音波は頭部以外の頸部,体幹,上肢といった“遠位”に呈示した場合も知覚可能である.遠位呈示骨導超音波による聞こえを呈示部位や刺激の音響特徴量,およびチャネル数を変えながら検討し,音声明瞭度や音響情報の可搬性,および音質の向上に有用な知見を得る.また,呈示部位ごとの体内伝搬過程を詳細に検証したうえで,構成や実装形態が最適化された補聴器やオーディオ・デバイスを開発する.
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研究成果の概要 |
骨伝導で呈示された 20 kHz 以上の高周波音(骨導超音波)であれば,一部の最重度難聴者にも知覚される.また,この骨導超音波は上肢や体幹部などの,頭部から離れた部位(遠位)に呈示した場合でも知覚可能である.この”遠位呈示”を利用することで,着け心地が良く音漏れの無い新型デバイスの開発が可能になるが,遠位呈示された骨導超音波の知覚メカニズムには不明な点が多く残る.本提案課題では,ヒトを対象とした心理計測と生体振動計測,およびコンピュータ・シミュレーションによって,遠位呈示された骨導超音波の知覚特性と伝搬メカニズムの解明に取り組み,補聴器や新型オーディオ・デバイスへの応用の可能性を検証した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本申請課題で解明に取り組んだ遠位呈示骨導超音波知覚,その応用として開発を目指す新型オーディオ・デバイスはいずれもほとんど前例のないもので,技術的にも極めてユニークである. また,本提案課題で明らかにした遠位呈示骨伝導の知覚特性や伝搬メカニズムは,遠位呈示骨伝導デバイスの実用性を示すと同時にその最適化に有用な知見を示すものであり,骨伝導デバイスの普及に貢献するものと思われる.
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