研究課題/領域番号 |
20H04533
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90120:生体材料学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
高橋 有己 京都大学, 薬学研究科, 准教授 (00547870)
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研究分担者 |
高倉 喜信 京都大学, 薬学研究科, 特任教授 (30171432)
小形 公亮 京都大学, 薬学研究科, 助教 (80866781)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2023年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2022年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
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キーワード | 細胞外小胞 / エキソソーム / ホスファチジルセリン / 血中滞留性 |
研究開始時の研究の概要 |
細胞から分泌される膜小胞であるエキソソームの生理機能に注目が集まるとともにデリバリー応用が期待される。これまでに、培養細胞から回収したエキソソームの大部分はマクロファージ等の貪食細胞に取り込まれるためにその血中半減期は数分程度と極めて短いことが明らかとなっていた。最近、研究代表者らは、エキソソームの中にはマクロファージに認識されにくく、血中半減期が数時間~数日と非常に長いエキソソームが存在する可能性を示す結果を得た。本研究ではそのようないわば天然のステルスエキソソームと呼べるエキソソームについて、物性や構成物質等の詳細について明らかにするとともに、デリバリーキャリアの開発について研究を行う。
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研究成果の概要 |
エキソソームは細胞から放出される粒子径100nm前後の膜小胞であり、その内包物を受け取り細胞に送達する細胞間の物質輸送担体である。エキソソームは一般にはマクロファージに取り込まれやすいが、中には取り込まれにくいエキソソームがいるのではないかと考え本研究を実施した。その結果、ホスファチジルセリンが少ないエキソソームが、マクロファージに取り込まれにくいことを見出した。このようなエキソソームは生体内で未知の作用を有する可能性が存在するとともに、このような特性を有するエキソソームは薬物のキャリアともなりえることから、有用である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エキソソームは生体内で様々な物質の細胞間輸送を媒介することで、種々の生理機能を発揮している。従って、マクロファージに取り込まれにくいという、一般のエキソソームとは異なる特性を有する本研究で見出したエキソソームは、従来のエキソソームとは異なる細胞を標的とする可能性が高いことから、未知の機能解明に資する重要な発見である。また、薬物のキャリアとしてエキソソームを利用するに際しても、有用な特性となりえることから、その重要性は高い。
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