研究課題/領域番号 |
20H04536
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90120:生体材料学関連
|
研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
横山 昌幸 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (20220577)
|
研究分担者 |
白石 貢一 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (40426284)
小松 鉄平 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (60723856)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2022年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2021年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2020年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
|
キーワード | Glymphatic system / アルツハイマー病 / 高分子MRI造影剤 / 低分子MRI造影剤 / Gd蓄積 / MRI / 脳循環 / 脳脊髄液 / Gymphatic system / 高分子造影剤 / 高分子 / Gd造影剤 / MRI造影剤 |
研究開始時の研究の概要 |
第3の脳体液循環システムとして発見されたGlymphatic system(GLSと略す)は、脳の生理・代謝機能と脳神経疾患病理の理解に不可欠である。しかし、GLS体液循環は定性的な理解に留まっている現状である。一方、低分子MRI造影剤投与で、その成分ガドリニウム(Gd)がGLS経由で脳特定部位に蓄積することが問題となっている。 本研究は、申請者が作製した高分子MRI造影剤を用い、GLS循環および脳蓄積を定量的に測定し、GLSの境界移動における分子量依存性を解明すると共に、Gd脳蓄積リスクの無いMRI造影剤の臨床応用に向けた安全性を証明することを目的とする。
|
研究成果の概要 |
血液から脳脊髄液へ高分子が移行し得ることを、MRIを用いて、その移行部位も含めて解明した。その移行性、つまり血液脳脊髄液関門(BCSFB)の高分子透過性は、生体側が幼若であること、およびマンニトール投与に高まることが判明した。また、マンニトール投与による透過性亢進の程度は血液脳関門(BBB)よりも高いものであることが分かった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来測定の対象になっていなかった血液脳脊髄液関門の高分子透過性という、基礎的な生体挙動をMRIの手法でその透過部位も含めて明らかにすることに成功した学術的価値は高いと考えられる。また、その透過性は様々な要因によって亢進し得ることから、脳神経疾患の病理に新しい解明の糸口を与える可能性がある。
|