研究課題/領域番号 |
20H04556
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90130:医用システム関連
|
研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
伊藤 悦朗 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (80203131)
|
研究分担者 |
戸谷 勇輝 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 助手 (90843897)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2022年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2021年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2020年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
|
キーワード | タンパク質測定 / 感染症 / デング熱 / デング熱ウイルス / 早期診断 / 超高感度測定 / デングウイルス / 極微量タンパク質測定法 |
研究開始時の研究の概要 |
我が国でも今後増加すると思われる熱帯性感染症などの早期診断を確実に行うためには、検体から極微量の病原体成分を短時間で特異的に検出する超高感度検出法を開発する必要がある。これまでは病原体の核酸増幅法が最高感度として推奨されてきたが、今回の目的にはさらなる高感度化が必要となる。我々は、サンドイッチELISA法とチオNADサイクリング法とを組み合わせた「極微量タンパク質測定法」の原理を発明した。本研究ではこの原理に基づいた測定法を最適化することで、タンパク質を超高感度で測定する世界初のシステムの構築を目指す。その適用例としてデング熱(デングウイルス)の早期診断システムの構築を試みる。
|
研究成果の概要 |
我が国でも今後増加すると思われる熱帯性感染症などの早期診断を確実に行うためには、検体から極微量の病原体成分を短時間で特異的に検出する超高感度検出法を開発する必要がある。我々は、サンドイッチELISA法とチオNADサイクリング法とを組み合わせた「極微量タンパク質測定法」の原理を発明した。本研究ではこの原理に基づいた測定法を最適化することで、タンパク質を超高感度で測定する世界初のシステムの構築を目指した。その適用例としてデング熱(デングウイルス)の早期診断システムの構築を試みた。デングウイルスNS1タンパク質をモデルタンパク質とし、かつ、患者検体は、台湾の高雄医学大学から共同研究として譲渡された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって超高感度タンパク質測定法が確立できたので、血中のタンパク質のみならず、さらに格段に低い濃度で存在すると考えられる尿中または唾液中のタンパク質の測定が可能となるはずである。これによって非侵襲的診断が可能となり、特に採血が困難な新生児や老齢の患者にとっては極めて安心・安全な診断法となる。この社会的意義は大きいと考える。なお本方法は、抗体を交換するだけでいかなる感染症にも応用でき、極めて高い汎用性がある点に、学術的意義がある。
|