研究課題/領域番号 |
20H04563
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90150:医療福祉工学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
千島 亮 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 教授 (80252112)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
8,710千円 (直接経費: 6,700千円、間接経費: 2,010千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
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キーワード | 身体障害系作業療法学 / 非侵襲性脳波応用支援技術 / ヒューマン・インタフェース / 重度神経筋疾患者(児) / 生活支援技術 / 事象関連電位P300成分 / Brain-Computer Interface / 聴覚刺激音 / 脳波応用生活支援システム / 重症神経筋疾患者(児) / リハビリテーション工学 / 作業療法 / P300型BCI / Assistive Technology / Occupational Therapy / 重度神経筋疾患 / 支援技術 / assistive technology / 生活支技術 / 事象関連電位P300 / 骨伝導音 / 音像定位 / 重度神経疾患者(児) / 作業療法学 / リハビリテーション生体工学 / 神経難病 / brain-computer interface |
研究開始時の研究の概要 |
現在,リハビリテーション実践において極めて生活支援が困難な重度神経難病者(児)を対象とし,簡易に脳波導出可能な聴覚刺激音の選択的注意によるP300型BCI(Brain-Computer Interface)の構築を目標としている.臨床現場や対象者の生活環境下での,利便性や負担軽減に重点を置いた基礎的研究を立案し,健常被験者の協力を得て聴覚刺激によるP300型BCI構築を更に推進する.病態進行に即応した個別的な支援,活用に伴う利用者負担の軽減,家族・介助者による機器調整の簡便さを担保した支援技術構築の課題を検証し,聴覚刺激による新たなP300型BCIの実用性を検証する考えである.
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研究成果の概要 |
重度神経筋疾患者(児)の新たな生活支援技術として,ヒトの受聴特性に着目した事象関連電位P300によりPCアクセスを可能とする独自のシステム構築と刺激条件に関わる基礎的研究を進めた.従来の「Brain-Computer Interface(BCI)」研究では応用されていない「聴覚刺激」を用い,音刺激の選択的注意により得られる目的成分を制御コマンドとするP300型BCI構築の可能性を検討した.種々の骨伝導・気導音の選択的注意による目的成分の安定導出条件を健常被験者にて検証した.利用者の刺激負担の軽減と利便性を担保し,短音や複合音の周波数,音圧,音色をパラメータとした基礎的実験により検討した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの進行性神経筋疾患においては,現在においても根治的治療の確立や病態進行阻止は実現できていない.意思伝達困難へのリスク因子となる眼球運動障害の出現など,身近な家族や医療支援者との意思疎通が完全に制限されるCLIS(complete locked-in state)に至る対象者も極めて多い.生活支援に向けた研究成果は各年開催される国内の日本作業療法学会,日本リハビリテーション医学会,電子情報通信学会,生体医工学会等の学会に,国外では,各国で開催されるニューロ・リハビリテーション関連国際学会をはじめとするBCI研究に特化したシンポジウムや国際学会において成果報告する.
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