研究課題/領域番号 |
20J00094
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分63010:環境動態解析関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
菅井 洋太 東京大学, 大気海洋研究所, 特任研究員
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研究期間 (年度) |
2020-04-24 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 大気-海洋間相互作用 / エアロゾル粒子 / 大気沈着 / 海表面マイクロレイヤー / 無機栄養塩 / 微生物群集 / 海面ミクロ層 / フィールド調査 / 培養実験 |
研究開始時の研究の概要 |
海面ミクロ層とは、海洋の最表層わずか1 mm未満の層である。海面ミクロ層には有機物や微生物が集積するが、この理由の1つとして、大気中の粒子の海面への沈着がある。また、海面ミクロ層に集積した有機物や微生物は、海面における気泡の破裂により粒子として大気に放出され、地球の物質循環や気候変動に影響を与える。 そこで、本研究では、海面への粒子の沈着による海面ミクロ層の化学的・生物学的性質の変化と、海面ミクロ層に集積した有機物・微生物の粒子化およびその物理化学的・生物学的特性を明らかにする。
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研究実績の概要 |
温帯沿岸域において、有機物や微生物群集が大量に集積された海表面マイクロレイヤー(海洋の最表層わずか1 mm未満の層)が春季に形成される。この理由の1つとして、黄砂などのエアロゾル粒子が海面に沈着し、エアロゾル粒子由来の無機栄養塩の負荷によって海表面マイクロレイヤーにおいて微生物群集が大増殖することが考えられる。そこで、本研究では、エアロゾル粒子の海面への沈着による海表面マイクロレイヤーの化学的・生物学的性質の変化を明らかにするため、海表面マイクロレイヤーへの黄砂添加実験を実施する。また、黄砂から溶出する無機栄養塩を明らかにするため、黄砂からの無機栄養塩溶出実験を実施する。 黄砂添加実験では、相模湾真鶴沖の定点において、黄砂が大量に飛来する4月から7月に1-2週間に1度の頻度で自動回転式ドラムサンプラーを用いて海表面マイクロレイヤーを採取した。高濃度・低濃度・添加なしの3条件で黄砂を添加し、現場の水温・光条件で2日間培養した。また、海表面マイクロレイヤーに動物プランクトン(> 100 um)が超高密度に存在することが確認されたため、動物プランクトンの計数・同定用のサンプルも採取した。 本年度は、初年度に設計・作製した自動回転式ドラムサンプラーに破損が見られたため、その修理とバッテリーの防水仕様への改良を行った。黄砂添加実験で採取したサンプルのうち、クロロフィルa濃度と細菌現存量を中心に分析し、環境パラメーターと合わせて解析することで、黄砂の海面への沈着が海表面マイクロレイヤーの微生物群集に与える影響について考察した。
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現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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