研究課題/領域番号 |
20J00313
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 早稲田大学 (2022) 筑波大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
清水 亮 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2020-04-24 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 戦争体験 / 基地 / 自衛隊 / 軍事化 / 歴史実践 / 戦争の記憶 / 戦争社会学 / 軍学校 / 戦争博物館 / 語り部 / 戦友会 / 軍事社会学 |
研究開始時の研究の概要 |
元兵士の高齢化を背景に、戦友会外部の支援者だった人々、特に戦友会慰霊碑の立地地域に住む元自衛官などが組織内部の中心的な担い手になっていく現象を社会学的に研究する。具体的には予科練の戦友会の世代交代に関するエスノグラフィー調査を行う。 さらに戦後日本社会学の戦争研究の再検討、これまで日本において十分に参照されてこなかった欧米の軍事社会学の積極的な導入、集合的記憶理論の応用を通して、戦争記憶研究の社会学的方法論として、組織構造やネットワークに着目した、〈関係論的アプローチ〉を体系化し「戦争社会学」を方法論的な側面から再構築する。
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研究実績の概要 |
第一に、戦友会研究という点では、本研究の成果をとりまとめた書籍『「予科練」戦友会の社会学』を中心に社会へのアウトリーチ活動を行った。教育史の研究者白岩伸也氏との合同合評会(5/22)や、「最初の単著」に関するイベントへの登壇(8/3)を行った。また、掲載予定も含めると、『朝日新聞』『社会学評論』『宗教と社会』(リプライあり)『戦争社会学研究』に書評をいただいた。さらに9月には日本教育社会学会大会、10月には「日本における第二次世界大戦の長期的影響に関する学際シンポジウム」において、戦友会に関する研究成果とその後の研究で明らかになった知見を発表した。 第二に、「戦争社会学の方法論的再構築」に関しては、社会学的な歴史記述の新たな方法を切り開く意図をもって単著『「軍都」を生きる』を執筆し刊行した。特に、地域における戦前の海軍航空隊と戦後の陸上自衛隊の連続的に捉え、社会的・文化的軍事化のプロセスを説明する点で、基地研究の新しい展開可能性を提示した。また、本書は学術成果の社会へ還元する狙いももっており、刊行後に、『読売新聞』『日本経済新聞』『週刊読書人』などが書評に取り上げた。さらに『ニュースつくば』『朝日新聞(茨城版)』の取材も受け、調査地域からの反響も大きく、新たな証言や資料を得ることもできた。戦争体験継承に関する特集で執筆した「歴史実践の越境性」論文とあわせ、戦争をいかに次世代へ伝えていくかという社会的課題へ向き合ったものにもなっている。
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現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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