研究課題/領域番号 |
20J00590
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
山本 健太 京都大学, 人間・環境学研究科, 特別研究員(PD) (00895542)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-24 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 自閉スペクトラム症 / 成人期 / エピソード記憶 / 記憶モニタリング |
研究開始時の研究の概要 |
これまでの研究は,自身と関連のある出来事については記憶成績が高まることを報告している。しかしながら,自閉スペクトラム症者は自己と関連づけても他者と関連づけても記憶成績に差がない。これまでに,申請者は自己と関連付けられた記憶の低下や同じ失敗の繰り返しについて行動実験で検証してきた。その結果,自閉スペクトラム症者は,出来事の詳細を思い出す機能(モニタリング)が低下しているために自己と関連づけられた記憶の低下や同じ失敗を繰り返していることが明らかとなった。本研究では,行動実験での結果の解釈が妥当であるかどうかを明らかにするためにモニタリングの神経基盤を検証する。
|
研究実績の概要 |
本年度は昨年度に引き続き,成人自閉スペクトラム症者が就労訓練をおこなう就労移行支援事業所での参与観察,児童精神科医とのカンファレン スを中心に研究活動を遂行した。 参与観察では,自閉スペクトラム症者が同僚と協調して仕事を遂行することができない問題の一つに,これまでに学習してきた体験を状況に応じて想起することができないことが原因である可能性という研究の着想を得た。年度途中での研究機関異動のため,このテーマについては異動先の研究機関で遂行したい。 児童精神科医とのカンファレンスでは自閉スペクトラム症診断補助ツールの一つであるADOS-2(Autism Diagnostic Observation Schedule Second Edition)の陪席を中心に自閉スペクトラム症の評価について理解を深めた。また,自閉スペクトラム症だけでなく,関連する精神疾患についても理解を深めた。 研究成果の発表では,昨年度までに取得したデータの論文投稿や学会発表をおこなった。 論文投稿では,感情調整に関する論文が発達障害研究に採択された。この研究では,自閉スペクトラム症者は出来事を再解釈し前向きに捉えるといった適応的な感情調整方略の使用頻度が少ないことを明らかにした。そのほかに,想像と現実の区別であるリアリティモニタリング(例えば,鍵をかけようと思っただけなのか,実際に鍵をかけたかの判別)に関する実験結果を投稿し,現在査読中である。 同様の内容を国際学会にて発表した。
|
現在までの達成度 (段落) |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
|