研究課題/領域番号 |
20J00837
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分04020:人文地理学関連
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研究機関 | 静岡県立大学 (2021) 大阪市立大学 (2020) |
研究代表者 |
小泉 佑介 静岡県立大学, 国際関係学研究科, 助教
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研究期間 (年度) |
2020-04-24 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | アブラヤシ / ポリティカル・エコロジー / スマトラ / インドネシア / 人口センサス |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、インドネシアの経済成長を支える基幹産業が、ジャワ島の製造業だけでなく外島(スマトラ島やカリマンタン島など)の資源産業にも分散しつつある中で、外島において急速に拡大するアブラヤシ生産が、ローカルな社会経済構造をいかに規定し、また地域住民はいかなる適応的な反応を見せているのかを明らかにする。特に本研究では、小規模なアブラヤシ生産主体である小農に注目し、彼らの生産を支える流通様々なアクター間関係をフードシステムの視点から分析することで、パーム油産業の川中・川下に位置する加工・消費の新たな動きが、川上に位置する小農社会にどのような構造変化をもたらしているかの解明を主たる目的に据える。
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研究実績の概要 |
2021年度は、本研究の調査地であるインドネシア・スマトラ島でのフィールド調査をおこなう予定であったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で渡航することができず、2020年度と同様に(1)研究レビューおよび(2)政府統計データの分析に主眼を置いた。 (1)研究レビューに関しては、受入研究者との共著で執筆した「ポリティカル・エコロジー論の系譜と新たな展開―スケールに関する議論を中心に―」という論文が『人文地理』73巻3号に掲載された。同論文は、1980年代以降の英語圏における地理学者を中心に発展してきたポリティカル・エコロジー論(PE 論)が、いかにして独自の枠組みを発展させてきたのかについて検討したものであり、報告者の今後の研究につながる重要な業績の1つとなった。 (2)データ分析に関しては、インドネシア中央統計庁が実施している村落可能性調査(PODES)のデータを収集し、地理情報システム(GIS)を用いてスマトラ島における1980年代以降のマクロな人口動態や森林火災等の地理的分布についての分析をおこなった。その結果は、報告者が代表を務める研究会等で発表し、そこでのコメントを踏まえた上で現在は論文を執筆中である。加えて、2020年に実施された人口センサスの概要をまとめる作業もおこなっており、今後公開される予定のデータの分析に向けた足掛かりとなる論文を投稿中である。 以上2つの作業を通じて、フィールド調査の実施が困難である状況においても、本研究計画で示した内容に沿うかたちで研究を継続することができた。
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現在までの達成度 (段落) |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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