研究課題/領域番号 |
20J00838
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分10010:社会心理学関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
白井 理沙子 早稲田大学, 理工学術院, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2020-04-24 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 道徳 / 嫌悪 / 認知 / 嫌悪情動 |
研究開始時の研究の概要 |
従来の研究では,道徳に関する判断には意識的にコントロールされた理性的な推論が重要であることが示されてきた。しかし近年では,道徳判断の主な源泉は情動処理を含む直観にあることも指摘されている。こうした直観的な道徳判断のプロセスには不明な点が多く,無意識的・直観的な道徳判断のプロセスを解明するためには,非常に素早く判断を下すうえで重要な役割を果たすと考えられる初期段階の知覚・認知処理において,道徳情報がどのように処理されているのかを明らかにする必要がある。そこで無意識的な知覚・認知処理に道徳情報が及ぼす影響を検討し,直観的な道徳判断のメカニズムについて明らかにすることを目指している。
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研究実績の概要 |
本研究は直観的な道徳判断のベースとなる知覚・認知処理のメカニズムについて明らかにすることを目指している。昨年度は、感染症拡大の影響に伴い、一部の実験を中断し、オンライン上で実施可能な実験に変更して実施した。以下から実施した実験の一部の内容を抜粋して示す。実験では、道徳違反的な行為に対する評価に顔の印象がどのように影響を及ぼしているのかを検証した。顔の画像にランダムなノイズを加算または減算する手法を利用し、道徳性と関連した顔ステレオタイプを推定した。また、顔からその人物の特性を判断できるという信念に着目し、この信念の程度が道徳性と関連した顔ステレオタイプに及ぼす影響を検証した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
感染症拡大に伴い一部の実験計画を変更し実施することになった。そのため、オンライン上で利用できる実験プラットフォームを利用して実験系を再構築した。また、並行して対面による実験の再開準備を整えることができた。この点から区分 (2)としている。
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今後の研究の推進方策 |
今後の展開として、オンライン上での行動実験のシステムを構築しつつ、対面による実験を再開する。道徳判断とヒトの不随意的な反応に着目し、生理反応を測定するための実験準備を引き続き並行する。
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