研究課題/領域番号 |
20J01060
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分06020:国際関係論関連
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研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
大石 晃史 青山学院大学, 国際政治経済学部, 特別研究員(SPD)
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研究期間 (年度) |
2020-04-24 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
11,700千円 (直接経費: 9,000千円、間接経費: 2,700千円)
2022年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | ネットワーク / 開発援助 / 離合集散 / 構造バランス / 間接互恵性 / 国際関係 / 同盟 / ライバル / 紛争 |
研究開始時の研究の概要 |
国際社会は動的で複雑な敵対・友好関係のネットワークと捉えることができる。しかし、これまでの国際政治学では国際関係を二国間関係の集合として捉える研究が多く、ネットワークとしてのダイナミクスは十分に理解されてこなかった。そこで本研究では構造バランス理論をもとに、国際社会の敵対・友好ネットワークの実際の動態データを説明する数理モデルを構築する。さらに、そのモデルを解析することで国際社会がどのような条件で二極化しやすいのかなど国際社会のシステムとしての基礎的な性質を明らかにするとともに、モデルを利用することで地域紛争への国際社会の介入としてどのような手段が有効かなどの政策的含意を導く。
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研究実績の概要 |
本年度は国際社会における敵対友好関係ネットワークについて経済的および系譜的な観点から研究を行った。これは昨年度までの研究において理論面・実証面ともに、軍事的な側面からの構成される敵対友好関係ネットワークを、ノードの分裂統合を排除したネットワークを念頭においた分析を行ってきたことを補完するものである。 第一に、開発援助ネットワークに関してデータの構築と確率的ブロックモデルによる分析を行った。その結果として、援助改革の前後でも援助ネットワークのブロック構造には根本的な変化が観察されないこと、援助ネットワークのブロック構造は緩やかに複雑化していること、ドナーとレシピエントではブロック構造とその変化が大きくことなり、ブロック構造の複雑化は主にドナーブロックの頻繁な入れ替わりや分裂によるものであることなどが明らかになった。これらの結果の一部は学術雑誌PLOS ONEに掲載された。 第二に、紛争下における交戦主体など様々な政治アクターの分裂統合のデータ構築と分析を行った。中央アフリカ共和国については昨年度に収集したデータを分析した。具体的には、アクターの系譜ネットワークを構築し、複雑な離合集散の中にも巨視的には少数のブランチが存在することを可視化し、ブランチの内部ダイナミクスと外部ダイナミクスについて異なるメカニズムによる理解を提案した。また、昨年度のデータ構築作業の結果を踏まえてコンゴ民主共和国についても内戦期から最近までの紛争アクターの離合集散についてデータ構築を行った。これらの結果の一部を学術誌に投稿するとともにプレプリントとして公開した。
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現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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