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ケミカルジェネティクスによる植物の細胞極性形成機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20J01129
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
審査区分 小区分44030:植物分子および生理科学関連
研究機関名古屋大学

研究代表者

吉成 晃  名古屋大学, トランスフォーマティブ生命分子研究所, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2020-04-24 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
キーワード細胞極性 / シロイヌナズナ / BOR1 / 化学遺伝学 / 受容体 / ケミカルジェネティクス / 化合物スクリーニング
研究開始時の研究の概要

植物細胞において、「内側/外側の細胞極性」を決定する根本的な要素は全く分かっていない。本研究では、合成小分子および環状ペプチドライブラリーを用いたケミカルジェネティクスおよび分泌性ペプチド遺伝子の異所発現系によって「内側/外側の細胞極性」を決定するモルフォゲンと下流の遺伝子群を一挙に同定する。

研究実績の概要

本研究は、植物細胞がもつ「内側」と「外側」の細胞極性形成機構を明らかにするため、化学遺伝学的手法によって細胞極性の形成に必須な遺伝子の同定と機能解析をすることを目的としたものである。細胞の内側(中心柱側)に極性局在する膜タンパク質・BOR1-GFPをマーカーとし、約2万種類の化合物の中からBOR1-GFPの極性局在性を阻害する化合物を探索し、これまでにPolarin1、Polarin2と名付けた2種類の化合物を獲得している。Polarin1は、プロトノフォア活性を示し、細胞質酸性化を引き起こすことでエンドサイトーシスを阻害し、BOR1-GFPの極性局在を阻害することが分かった。一方、Polarin2は、BOR1-GFPのユビキチン化を促進することでBOR1-GFPの極性局在を阻害することが分かった。これらの化合物は、それぞれ膜交通やBOR1動態に作用するものであり、細胞極性の形成を阻害する化合物は未だ単離されていない。本研究課題終了後も、化合物スクリーニングを継続し、細胞極性阻害化合物の同定と作用機構の解明を推進する予定である。
一方、内側/外側の細胞極性機構を調べるための有用なモデルとして、新たにDUAL POLAR KINASE (DPK)タンパク質を同定した。DPKは、表皮および皮層において外側(土壌側)に極性局在する一方、内皮においては内側(中心柱側)に極性局在することが分かった。将来、この細胞層特異的な極性局在様式の変化(極性スイッチ)の分子機構を明らかにすることで細胞極性制御機構に迫れるのではないかと考えている。

現在までの達成度 (段落)

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

今後の研究の推進方策

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2021 実績報告書
  • 2020 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022 2021

すべて 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)

  • [学会発表] 受容体様キナーゼの極性スイッチ機構2022

    • 著者名/発表者名
      吉成 晃,礒田 玲華,Wolf B. Frommer, 中村 匡良
    • 学会等名
      第63回日本植物生理学会年会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] 化学遺伝学による輸送体の極性局在機構の解明2021

    • 著者名/発表者名
      吉成 晃、佐藤 綾人、Wolf B. Frommer、中村 匡良
    • 学会等名
      日本土壌肥料学会2021年度北海道大会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] Mechanisms underlying outer/inner lateral polar-localization of membrane proteins2021

    • 著者名/発表者名
      Akira Yoshinari
    • 学会等名
      IRN France-Japan Frontiers in Plant Biology 1st webinar: “Cell biology & signal transduction”
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 国際学会 / 招待講演

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公開日: 2020-07-07   更新日: 2024-03-26  

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