研究課題/領域番号 |
20J01281
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 東京女子大学 |
研究代表者 |
山本 寿子 東京女子大学, 現代教養学部, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2020-04-24 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 視聴覚統合 / 発達 / 感情 / オンライン実験 / 多感覚知覚 / 認知発達 / 情動 / 聴覚 / 視覚 / 心の理論 |
研究開始時の研究の概要 |
我々は,表情を目で見るという視覚情報や,声の調子を聞くという聴覚情報,またそれらを組み合わせた多感覚知覚を通じて,他者の感情の機微を読み取っている。本研究は,このような複数の手がかりを組み合わせて感情を読み取る,感情の多感覚知覚の発達メカニズムを解明し,この知見をコミュニケーションスキルの改善に活かした多感覚的ソーシャルスキルトレーニングの開発を目指すものである。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は視聴覚感情知覚の発達過程の解明を行いコミュニケーションに困難をきたす人々のニーズにこたえる実践につなげることである。令和4年度は視聴覚感情知覚の発達過程についての知見をまとめることを目指し、視聴覚同時提示のオンラインプログラム開発と視聴覚感情知覚の生涯発達の検討を軸にした検討を行った。視聴覚同時提示のオンラインプログラム開発では、それまで単体刺激提示だったオンラインプログラムに加え視聴覚同時呈示も行う実験プログラムを開発し,遠隔・オンラインと実験室でデータを収集して比較した。その結果、感情を読み取る課題では、オンラインでも妥当性の高いデータが収集できることが示唆された。一方、課題による特性を検討するため「何を言っていたか」を捉える別の課題についても同様の比較を行ったところ,感情課題と異なりオンライン実験では視聴覚情報の統合が起きづらいというように、オンラインで結果が再現されない可能性が示唆された。つまり、視聴覚知覚課題のオンライン化は,刺激を長時間提示する課題であれば実験室実験の代替手段として実施可能だと言える。次に,生涯発達の視点から幅広い年齢の参加者の視聴覚知覚を測定する実験を行ったところ、成人の中でも20代の若年の成人と高齢の成人で違いがみられ、幼児期は顔の表情、青年期は声の感情、老年期は再び顔の表情を重視する可能性が示唆された。視聴覚感情知覚の発達メカニズムとして、幼少期の変化は単感覚の情報を統合するという発達過程,成人期の変化は感覚器における加齢の影響に基づく過程である可能性が考えられる。この他,成果発表や視聴覚高次感情知覚の検討を通して知見のまとめを行った。
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現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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