研究課題/領域番号 |
20J01411
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分10040:実験心理学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
樋口 洋子 国立研究開発法人理化学研究所, 脳神経科学研究センター, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2020-04-24 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 潜在学習 / 海馬 / 記憶 |
研究開始時の研究の概要 |
われわれは、自分をとりまく世界の情報を知らず知らずのうちに学習している。この意識の伴わない学習を、意識的な学習(顕在学習)と対比して、「潜在学習」と呼ぶ。本研究では、学習内容の統合という視点から、潜在学習における学習内容の変容過程を明らかにすることを目的とする。学習直後には正確だった記憶は、記憶の統合にともなって、細部が抜け落ちたり、因果関係が逆転したり、異なる記憶が混ざったりする。そのような統合が潜在学習において起きるのかを明らかにし、その神経基盤を同定する。
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研究実績の概要 |
われわれは日々のできごとを意図して記憶することもあれば、知らずしらずのうちに記憶してしまうこともある。この意識的な記憶と無意識的な記憶という異なる記憶プロセスの違いや共通性は認知心理学や神経科学における中心的問題である。意識的な記憶の場合、個々の記憶も複数の記憶同士の関係性も時間とともに変容していくことが知られている。しかしながら、無意識的な記憶において複数の記憶同士の関係性が変容し得るかは不明である。意識的な記憶と比べ、無意識的な記憶における個々の記憶は時間的に変容しにくいという知見に立脚すると、無意識的な記憶において複数記憶同士の関係性も保持されやすいと予想される。この予想に反し、今回我々は無意識的な記憶同士の関係性が時間に伴い変容しえることを報告する。統計学習パラダイムを用いた行動実験から、以下のことがわかった。第一に、記銘直後も記銘から24時間後も、個々の無意識的な記憶は新規イベントと区別可能である。第二に、無意識的な記憶同士の見分けは記銘直後は可能であるが、記銘から24時間後はできなくなる。機能的磁気共鳴画像法を用いた脳活動測定の結果、記憶同士の見分けの時間変化は右海馬が主に関わることがわかった。さらに、海馬の下位領域についても解析を行い、右海馬の中でも前部の活動が主に関与することを発見した。一連の結果は、無意識的な記憶においても、意識的な記憶と同様に、複数記憶間の関係性は時間とともに変化し、その変化に海馬が重要な役割を果たしていることを示す。本研究の成果は、オンライン国際学会であるVirtual Vision Science Societyの口頭発表にて発表した。一連の研究成果をまとめた論文を現在執筆中であり、近日中に国際ジャーナルに投稿する用意を進めている。
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現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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