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競技者に対する貧血・鉄欠乏予防のための栄養戦略-ケトン食に着目して-

研究課題

研究課題/領域番号 20J01428
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
審査区分 小区分59020:スポーツ科学関連
研究機関東京大学

研究代表者

塚本 彩  東京大学, 東京大学大学院 総合文化研究科, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2020-04-24 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード鉄代謝 / 中鎖脂肪酸 / 競技者
研究開始時の研究の概要

近年、競技者における高脂肪(HF)食が国際的に注目されている。HF食は、エネルギー比70%以上の脂質の含まれた食事を継続して行う食事法であり、パフォーマンス向上に効果的である一方、コンディションへの影響は明らかでない。競技者におけるHF食は炎症が亢進し、鉄欠乏性貧血につながる可能性がある。脂肪を構成する脂肪酸の中で、中鎖脂肪酸は炎症を抑制する作用が報告されている。摂取する脂肪酸の違いが鉄代謝に及ぼす影響は異なるものと予想されるが、これまでHF食を用いた介入研究では、脂質の量にしか着目されていない。そこで、本研究では、異なる脂肪酸のHF食が鉄欠乏を抑止するか否かについて検討することを目的とする。

研究実績の概要

本研究の目的は、競技者に対する貧血・鉄欠乏予防のための栄養戦略を立案することである。この目的を達成するための栄養素として本研究では中鎖脂肪酸に着目し、これまでに動物実験とヒト実験を実施してきた。
今年度は、大学に所属する女子サッカー選手20名を対象にラボベースの実験を実施した。対象者のうち、6週間にわたり中鎖脂肪酸(18g/日:ゼリータイプ)を摂取する中鎖脂肪酸摂取群とn-9系脂肪酸(18g/日:ゼリータイプ)を摂取するコントロール群の二群に分類し、介入期間前後にフィールドテスト(前後半30分間のサッカーの試合)を設定し、運動前後の血液検査を実施した。その結果、介入期間中の食事摂取量については、両群ともに大きな変化がみられなかった。中鎖脂肪酸摂取群において、体重は減少傾向がみられ、体脂肪率の有意な減少が認められた(p < 0.05)。n-9系脂肪酸群では、これらの変化は認められなかった。また、試合前後における血液検査では、鉄栄養状態を反映する項目(血中ヘモグロビン濃度、血清鉄濃度、血清フェリチン濃度)については、両群ともに有意な変化は認められなかった。一方で、鉄を調整するホルモンであるヘプシジン(肝臓から分泌される鉄調節ホルモン)の運動前後の変化量については、中鎖脂肪酸摂取群において介入後に減少する傾向が認められた。本研究では介入前後の腸内細菌叢も評価しており、鉄代謝との関連について検討を行う予定である。

現在までの達成度 (段落)

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書
  • 2021 実績報告書
  • 2020 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2022 2021 2020

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Iron Metabolism following Twice a Day Endurance Exercise in Female Long-Distance Runners2022

    • 著者名/発表者名
      Aya Ishibashi, Naho Maeda, Chihiro Kojima, Kazushige Goto.
    • 雑誌名

      Nutrients

      巻: 14(9) 号: 9 ページ: 1907-1907

    • DOI

      10.3390/nu14091907

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 習慣的に中鎖脂肪酸を摂取した実業団ラグビー選手の体重・皮下脂肪厚およびコンディションの変化2022

    • 著者名/発表者名
      石橋 彩、牧野 慎二、Jason Price
    • 雑誌名

      スポーツ栄養研究誌

      巻: ー

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 2ヶ月間の中鎖脂肪酸の継続摂取が実業団男子ラグビー選手の体組成およびコンディションに及ぼす影響2022

    • 著者名/発表者名
      石橋 彩、牧野 慎二、Jason Price、小島 圭一、高木 哲雄、寺田 新
    • 学会等名
      日本スポーツ栄養学会第8回大会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 習慣的に中鎖脂肪酸を摂取した実業団ラグビー選手の体組成およびコンディションの変化に関する事例報告2021

    • 著者名/発表者名
      石橋 彩、牧野 慎二、Jason Price、小島 圭一、高木 哲雄、寺田 新
    • 学会等名
      日本スポーツ栄養学会第7回大会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書 2020 実績報告書
  • [学会発表] 【国内】 アスリートの運動後における栄養摂取と骨格筋グリコーゲン量の回復様相(テーマ: アスリートを支えるリカバリー&コンディショニング法の最新戦略)2020

    • 著者名/発表者名
      石橋彩
    • 学会等名
      第75回日本体力医学会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 招待講演

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公開日: 2020-07-07   更新日: 2024-03-26  

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