研究課題/領域番号 |
20J01497
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分40030:水圏生産科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
竹内 綾 東京大学, 大学院農学生命科学研究科, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2020-04-24 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ニホンウナギ / 環境DNA / メチル化 / 生殖細胞 / クロアナゴ属魚類 / 耳石 / 成長 / ウナギ属魚類 / DNA多型 / 繁殖特性 / 産卵生態 / プレレプトセファルス / 複数産卵地点 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、資源が激減しているウナギの保全や資源管理を行うには、繁殖パラメーターを解明する必要がある。2009年にニホンウナギの卵が採集されたことにより、その産卵生態や完全養殖技術に関する知見は飛躍的に向上した。しかし、ウナギの産卵行動は未だ観察されていないため、産卵集団サイズや産卵数などの繁殖パラメーターは不明である。そこで、本研究では、環境条件を制御可能な水槽内にて(1)行動プロセス、(2)産卵集団サイズと性比、(3)産卵数、(4)配偶システムを明らかにする。本実験の遂行は、将来的にニホンウナギの資源管理を行う際の科学的基礎を提供するとともに、天然下における産卵行動の類推に資すると期待される。
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研究実績の概要 |
今年度は、新型コロナウィルス感染症拡大の影響を受けて当初の計画とは異なるが、以下2つの研究項目を実施した。 (1)飼育したニホンウナギの親魚、仔魚、精子、卵のメチル化状態の評価 精子や卵の生殖細胞を水から検出する方法を確立するため、人工種苗生産施設で得られたウナギの親魚、仔魚、精子、卵を3個体ずつ、計12個体のメチル化状態を評価した。現在、解析を進めている。なお、予備的な結果として、親魚、仔魚、精子、卵の発育段階の間で、メチル化の部位やその割合が異なる可能性が見出された。 (2)南太平洋に出現するアナゴ属4種の初期生活史の解明 2016年に南太平洋で採集されたアナゴ属(Conger)仔魚71個体を、DNA解析による種査定の後、耳石解析に用いた。C. cinereus、C. verreauxi、Conger sp.1、Conger sp.2の計4種について初期生活史を調べた結果、C. cinereusはフレンチポリネシアの東側、C. verreauxiはフィジーの西側、Conger sp.1はバヌアツの西側、Conger sp.2はフィジーの南側にて産卵したと考えられた。また、耳石解析の結果、温帯域に分布するC. myriasterやC. congerの成長速度と比して、南太平洋に出現するアナゴ属4種の成長速度は高いことが分かった。さらに、南太平洋にて採集されたアナゴ属4種とウナギ属5種の成長速度を比べたところ、同じ日齢の時、アナゴ属仔魚はより大きな全長を示した。つまり、ウナギ属より、アナゴ属仔魚は早く成長することが示唆された。以上、南太平洋に生息するアナゴ属の産卵場を推定できたとともに、熱帯と温帯のアナゴ属内および、アナゴ属とウナギ属間の成長速度の違いを明らかにした。
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現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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